麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

あおげば夜叉が映画のない手紙

2007年11月29日 | 鑑賞
 中国から帰って四日目の火曜(11/20)から観劇を再開しました。

 まず青年座『あおげばとおとし』(本多劇場)
 売れっ子・中島淳彦が手練れぶりを発揮。卒業式の近い小学校の職員室を舞台に“あえて”意表をつかないストーリーを展開。
 舞台の向こう。。。観た人それぞれの、懐かしい小学校の像を結ばせる狙いと見た!
 青年座の達者な役者たちだからこそ成り立つ舞台。
 しかし何故、黒岩氏の演出する舞台の照明はあすこまで暗いのだろう。雨が降ってる昼休みが、夜中の職員室と同じくらい暗かった…。

 11/22馬場ひかりソロダンス『夜叉ケ池』(俳優座劇場)
 畑違いのコンテンポラリーを見る。世界でも活躍するベテランのソロ。長年仕事をともにしている照明や美術とのチームワークも良く、幻想的な1時間でした。
 客席に、背広姿の大人の男性の多かったことが、その層になかなか足を運んで貰えない東演としては羨ましかった…。
 
 11/24劇団☆A・P・B―Tokyo『さらば映画よ〈スタア篇〉』(ザムザ阿佐ヶ谷)
 やはり寺山芝居はザムザとよく合う。が、話の筋よりショー的要素の濃い『さらば~』のような作品だと、舞台がやや小ぶりか。その分客席も利用して(客いじり含む)広がりを意識した工夫もあったが、中央のベッドと上手と下手のセットのあまりの大きさを払拭するには至らなかった。
 制作目線で言えば、入口で配られた布の靴袋は音の問題と環境、両面で◎と思った。

 同日、文京区区制60周年記念事業・劇団昴『宛名のない手紙』(文京シビックホール)
 まだJOKO演劇学校在学中の安藤さくらが良かった。見事なポーセぶり。今後の昴を背負う逸材か?!
 宮沢賢治が25歳の時、上京した際、文京区本郷に住んでいたことから、立ち上がった企画らしい。作品自体は、昴の代表的舞台のひとつ。賢治の作品を散りばめながら、賢治とトシ、チュンセとポーセの兄妹が重なり合う優しい物語だ。これまでは脚本の菊地准自身の演出だったが、今回、河田園子にバトンタッチ!

 まあ、つまりタイトルは上記4作品の作品名を繋げたものです。
 下北沢-六本木-阿佐ヶ谷-後楽園。いやあ、日々、いろんな所で様々なイベントが行われていますネ、今更ですが・・・。
 改めて思います。

 さて、実は12月は見なければいけない作品が目白押し。
どれくらいこなせるかしら?

【文中敬称略】

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