麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

ゆや

2017年10月16日 | 身辺雑記
新宿フィールドミュージアム2017
参加作品『三島由紀夫の世界vol.1』を
今月あたまに終えたからと言って、
三島の『近代能楽集』八曲のひとつ
「熊野(ゆや)」について
書きたいわけではない。

10月3日~4日に『近代~』から
二曲上演したけれど「熊野」は
入っていなかったわけだし。

※※※

あまりに寒いので「湯屋」に行った。
歩いて行ける距離の銭湯に。

地元(川崎市のはずれの柿生)で
14日、同級生達の飲み会があり、
だが仕事で欠席。かわりに、
って言い方は変だけれど、
懐かしさ繋がりで温まりに行った。

※※※

懐かしいと言えば。
昨日、古巣の公演『検察官』を
紀伊国屋サザンシアターで観た。

創立55周年記念公演の一環として
2015年初演した舞台の東京再演。

全国各地の巡演が始まっていて、
その流れの中の東京、
という言い方もできなくもない。

ただ。
昨年の九州各地のツアーを終え、
少し間を置いて(他の作品も
劇団としては上演しているので)
このあと中部エリアに出るのだが、
この僅かの間に、退団した者もあり、
当然空いた役には新しい役者がつく。
そんな人の往き来の中に、
演出ベリャコーヴィッチの急逝も。

※※※

ロシア演劇界に風雲児として現れ、
欧米各国、そして日本にも
衝撃を与えた「ベリャさん」は
ついには伝統を重んじるロシアで
〈人民芸術家〉にまで登り詰めた。

そんな彼が天に召されたのは
昨年12月6日。本当に予期せぬ訃報。

それを踏み越えた再始動は、
彼の後継者でユーゴザパト劇場
芸術監督のレウシンがその任に。

ユーゴザパトはベリャさんが
立ち上げたモスクワの劇団。

※※※

話を湯屋に戻す。
飲み会に行けないくらいだから、
仕事を終えて銭湯に向かったのは
わりと深い時間であった。

けれども、なのか、だからなのか。
人は案外多かった。壁の向こうからは
子供の声まで聞こえてきた。

おじいさんが丁寧に剃刀で頭を当たり、
僕は強い泡の出る風呂で、
痛めた足首を入念にマッサージ。
そう、冒頭に書いた公演の
平台がやたら重かったため、
バラシで軽く挫いたのだ。
……歳だな(T_T)

そして今日は更に寒かった(>_<)
師走の気温だったらしい。

コメント
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