麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

ひなたと・・・

2014年08月01日 | 鑑賞
巨大ターミナルに停まる毎に
人がどっと乗降して大きく入れ替わる。

池袋もそのひとつ。
午下がり、山手線に乗ると、
陽の当たる側の席を避けて皆次々座った。
進行方向の右だけ、ガラガラで発車。
次の目白。
駅の構造上、日向側が判りにくく、
乗車した人々はためらいなく
空いたシートを埋めて行った。

人間の心理が垣間見られる日常の一瞬。

さて、向かった先は駒場東大前。
こまばアゴラ劇場にて芝居を見た。

ゆる~い日常から始まった物語は
やがて日本の陽の当たらない、否、
当ててはいけない鉱脈に突き当たる。
けれどもそれを大上段にかざすことなく
ゆるさを良い意味で手放さず着地した。

劇団チャリT企画第26回公演
『それは秘密です』(作演出/楢原拓)

山手線はぐるりと回る路線だから、
日向は変わって行くわけだが、
一周する人は居眠りしちゃったか、
家に冷房がなく移動じゃなく涼み目的か、
夏休みで子供がおり居場所を失った者か
……兎に角限られた人々だから、
日向が現れる方向は人によって異なる。

昨日みた演劇が突きつけたのも、
秘密をあらわにする側、隠蔽する側、
それぞれの「日向」が異なること、
その恐ろしさだったのだろう。

補助椅子の出る盛況でした。
劇団員はじめ客演も達者な役者多し。
2014年7月24日~8月3日/全15回。
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