■「エイリアン:コヴェナント/Alien:Covenant」(2017年・アメリカ)
監督=リドリー・スコット
主演=マイケル・ファスベンダー キャサリン・ウォーターストン ビリー・クラダップ ダニー・マクブライド
「エイリアン」第1作を初めて観たのは中学1年。
大分市のグランドロキシーで、夏休みに従兄弟と観た。
震え上がった。トラウマになった。
金を払って怖い思いをするのは嫌なはずなのに・・・大作映画監督による第2作は、
「ザ・フライ」との2本立てのお得感に負けて熊本市の映画館で、
おどろおどろしいもの好き監督の第3作はテレビで済ませたが、
フランスの不思議ちゃん監督の第4作は試写会@スペースワールドという
前代未聞の企画に当選して鑑賞。
人類の起源の話でしょ?と愚かにも信じて「プロメテウス」も映画館で鑑賞。
エイリアンの登場で聞いてないよー・・・と泣きそうになる。
そしてリドリー・スコット監督による新たなる続編「エイリアン:コヴェナント」。
予告編を観るたびに、「コヴェナント」が大分弁の"こげえなんぞ(こんなふうになるぞ)"に聞こえて、
そげなおじぃもんなら観らんでもいい・・・っち思っちょった
(そんな怖いものなら観なくてもいい…と思っていた)はずなのに。映画館で観ました。
あのクリーチャー誕生の裏にこんな話があったのか。
そ、そうだったのか!!と純粋にストーリーにノセられてしまうのは、
こうやってシリーズとともに育ったからなのか(恥)
だがしかし。
今まで観てきたどの「エイリアン」よりも怖くなくて、ただ気持ち悪い。
クリーチャーの造形と見せ方の怖さこそがリドリー・スコットの「エイリアン」だと思うのだけど、
「プロメテウス」にしても本作にしても、生理的嫌悪感を抱かせるような気持ち悪さが先に立つ。
「プロメテウス」の帝王切開シーンは、久々に映画館の椅子にしがみついたし(泣)。
それだけに本作では、あのお馴染みの卵を「最高傑作がこれだよ」と見せられ、
フェイスハガーが飛び出す場面に心のどこかで”待ってました!”と思ってる自分がいる。
あまりにも救いのないエンディングに唖然。
この話の続きならもう観たくないなぁ・・・。
映画『エイリアン コヴェナント』日本版予告編