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Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

プロデューサーズ

2006-04-25 | 映画(は行)

■「プロデューサーズ/The Producers」(2005年・アメリカ)

監督=スーザン・ストローマン
主演=ネイサン・レイン マシュー・ブロデリック ユマ・サーマン ウィル・フェレル

新年度仕事疲れでの映画観賞。しかも久々の映画館。やばい・・・寝ちゃうかもなぁ、と心配しながら暗闇の席に着いた。開始数分はかなり耐えた。いかにして二人が組むに至ったかは、正直もうろうとしながら観ていた気がするなぁ・・・。しっかし!コケそうな最悪の脚本を選び、ウィル・フェレル扮するネオナチ脚本家の元へ行くあたりから、俄然目が冴えてきた。それは何よりもキャラクターの濃さ・毒!。ウィル・ファレルだけでも暴走気味な映画だなぁ・・・ナチネタだし、と思っていたら振り付け師にとんでもないのが控えていた。もんのすごく濃いキャラのゲイのカップル!江口寿史のコミックに出てきそう・・・そんな気もする二人の暴走ブリは圧巻でした。もう眠気なんて完全に吹っ飛んだ。

思えばメル・ブルックスのいう映画人はパロディの名手。ブルックス作品で僕が最初に観たのは「ヤング・フランケンシュタイン」。ジーン・ワイルダー扮する博士が人造人間を生み出すお話なんだけど、これが実はセックスコメディなんだよなぁ・・・。中学の頃観たんだけどマデリン・カーン「天にものぼるぅ~」という悶絶の台詞は忘れられない。そしてヒッチコック狂いになった大学時代「新・サイコ」に夢中になった。この「プロデューサーズ」は映画だったオリジナルをミュージカルにしたもの。映画版が観てみたい!。

「プロデューサーズ」自体が往年の正統派ミュージカルのブラックなパロディになっている。散りばめられた危険なネタのギャグの数々・・・ドイツ人、アイルランド人、ゲイをここまでおちょくるとはすごいなぁ・・・。「春の日のヒトラー」の舞台場面、次々とドイツ名産品が美女と共に登場する場面、最初なんだかわからなかったけどクッキーでピンときてソーセージで大爆笑。北欧出身の女優役をユマ・サーマンが楽しんで演じている。登場シーンの歌とセクシーなダンス!。80年代組にとってはマシュー・ブロドリックがカメラ目線で正面見据えると、「フェリスはある朝突然に」を思い出してしまうよね。ともかく日々の憂さをわすれられる素敵な2時間でした。そして最後まで席を立つべからず!。メルおじちゃまの元気なお姿を拝んで帰れ!。



コメント (2)
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