忘却への扉

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「ゲルニカ 」戦争への強い怒りを込め

2017-05-01 | 平和を

 【 地軸 】 2017/4/26 地方紙1面下段コラムより

[ 残念ながら実物は見たことがない。ピカソの代表作「ゲルニカ」。ただ、徳島県鳴門市の大塚国際美術館に陶板の複製がある。高さ3・5㍍、幅7・8㍍。原寸大の迫力に圧倒される。
 ▲80年前の今日、スペイン内戦でフランコ将軍の反乱軍を支援するドイツ空軍が、バスク地方の町ゲルニカを無差別爆撃した。焼夷弾(しょういだん)で古都の町並みは壊滅し、7割の建物が炎上。犠牲者は1600人超ともいわれる。
 ▲当時パリにいたピカソはゲルニカへの爆撃を聞き、この大作を一気に描き上げた。死んだ子供を抱く女性や燃える雄牛、折れた剣を握って横たわる兵士、悲惨な光景を照らすように光る電球。モノクロの絵に戦争への深い怒りが込められている。
 ▲第1次世界大戦に敗れ、空軍の保有を禁止されたドイツは1935年に再軍備を宣言した。スペイン内戦はドイツ空軍にとって、新たに開発した軍用機や爆弾などの効果、運用方法を試す「絶好の実験場だった」と駿河台大学の新井真一名誉教授は分析する。(「空爆の歴史」岩波新書)。実験台にされた住民はたまらない。
 ▲北朝鮮の不穏な動きが気になる。弾道ミサイル発射の可能性があり、日本政府は「頑丈な建物や地下街に避難」などと、万が一の対策を呼び掛ける。まるで戦時中だ。
 ▲ゲルニカのような悲劇は二度とあってはならない。金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長には強く自制を求めたい。人間そこまで愚かではないと信じたい。]
 ( 忘却への扉 )
 【 日本国憲法 】 前文 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意し、個々に主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基づくものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
 日本国民は、恒久の平和を念願し。人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。我らは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から逃れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
 われらは、いずれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従うことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。
第二章 戦争の放棄
 第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇または武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
 ② 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。(4/26)

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