忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

わすれもの

2012-11-17 | 共に
 他県北部で一緒に夕食を済ませたあと車内に忘れ物がないか再確認し、孫姉弟たちに見えなくなるまで手をふって見送られ帰路につく。
 シャッターが閉まった深夜の車庫内でとりあえず車の荷物を少しだけ持ち出す。孫たちとおばあちゃんが座っていた後部座席はその後私の席だった。
 「あれ!? この上着 誰の?」座席背もたれの後ろで見つける。『何で 早よ言わんがよ』 まるで私は上着を隠していた犯人扱いにされる。
 孫たちが車の中に居た間、私は前の助手席に座っていて、あの県北部で食事と孫の荷物を下ろしたあとに、私は後ろに移っただけ。忘れ物があったのが見つけられて良かったと、眠るのではダメなのか。
 『おとうさんが しっかりしとったら こんなことには ならなんだがよ』 翌日も繰り返し聞かされ、お菓子を買いそのほか上着に追加してゆうパックで送るまで続いた。
 でもそのおかげで、おばあちゃんは孫娘と余分に話ができ、私にも子機が渡された。どうやら孫は忘れ物をしたことさえ気づいていなかったようだ。