忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

お も い

2012-11-07 | 共に
 倉庫の前にトラックが止めてあるのと知人家族を見つけ、近寄り挨拶を交わしていると本人が倉庫の中から出てきた。1人後から別にトラックを運転しながら帰るつもりらしい。
 『おおぅ 疲れてしもたぞ!もう運転なんか ようせんぞ。○ちゃん 乗っていんで(帰って)くれや』 『腰が痛くて よう歩かん』
 よろけて倒れるかっこうで、私に向かってふらつく演技を見せ家族も驚かす。嘘とわかり家族はオヤジを残し自用車で帰って行った。その日に収穫した果実を倉庫で選果し、またトラックに積んで夕方には市場に出荷する。1箱22㎏のコンテナを何回も持ち上げ運ぶ日が毎日のように続く。
 数年前まではそのコンテナを3箱1度に移動することもあった人、「そがいな無理しよったら 体痛めるぜ」と私も先輩には何度か注意した。若い頃から彼は力持ちで自信もあっただろうが、ある年代を越えると体力は弱りはじめる。無理が体に溜まりだしいつか反動が現れる。
 コンテナの3箱積み上げ持ち上げ運ぶのは私もたまにはやっていた。昔は50kgから60kgの荷物を担ぐとか背負ったり持ち上げるのは大人の誰もがやっていた。山にも道路ができ運搬も楽になるにつれ、年齢もあり体力は落ちて行く。私も22kgがつらくなった。 
 先日同じの別の先輩と集荷場で出会い「家のコンテナは30kg?ほど入れとるけん、重とうていけんぜ」 『そうぜのう重となったぜのう腰が痛くてたまらない』 先日友人から「息子には無理せず、1箱ずつ運べ」と言いよると聞いた。彼がそのために傾斜地の園地のほとんどを少し運べばよい状態にと作業道を入れたのには感心する。