Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

映画  ドキュメンタリー 「普通の生活」、「3月11日を生きて」

2013-03-07 23:58:30 | Movie
ミニシアターで震災関連のドキュメンタリ―映画の特集をやっていて
2つ見ることができました。




「普通の生活」



いま福島に生きる人たちの「普通の生活」とは。

庭先の線量を何気なく測っちゃう。
2つ線量計を持って外に出るのだけどそれぞれ数値が違う。

庭の土や芝をはがして除染したはいいけど
その土も芝もどこにも運べないから庭の隅に山積みにしてブルーシートかけて
ペットボトルが放射線を遮ってくれるってことで、
その山の周りにペットボトル並べる。

子どもを守るため家族離れて暮らすことを選択。

残って福島で子供を育てることを選択した母親たちの日々の戦い。
食事、洗濯、子供の遊び場、見えない健康被害の可能性。
子どもたちの口から自然と出てくる言葉にも胸を痛める。
「僕はいつまで生きられるの」

隣近所ばかりではなく家族の中でも放射線に対する意識の違いがあり
それが生活上のストレスになっていく。

それが福島の今。福島の「普通」。
2年前から始まった、福島以外の人とは違った「普通」。

「普通の生活」予告





「3月11日を生きて~石巻・門脇小学校・人びと・言葉~」



津波のあとの火災で半焼した石巻の門脇小学校。
児童・生徒・市民が当時の避難の様子、12日の朝までどう過ごしたかを
一人一人が淡々と語る。

門脇小学校はすぐ裏手が日和山で、
普段から避難訓練をしていたこともあって、
校内にいた児童の犠牲はありませんでした。

多くの人が無事であったことから
多くの人のあの日あの夜の様子をこうして残すことができたのですが、
もし可能ならば、
同じ石巻でも多くの犠牲者を出した大川小学校についても
このような記録を作ることができたら・・・と思います。
犠牲が多いことと語ることに対する気持ちの躊躇があってなかなか難しいとは思いますが。

こうしたドキュメンタリー映画は現地の人の話を聞くことができる手段なので、
できるだけ多くの人が観てくれたらいいのになと思います。