Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

うれしい電話

2006-01-28 00:12:39 | Career

今日は職場の飲み会。私は遠慮した。でも夜10時過ぎ、一番考え方の近い同僚Eさんから電話が来た。「飲み会でsympaさんのことみんなで話したんですけど、退職の件、みんなsympaさんのこと理解してくれてますよ。」本当にうれしい電話だった。私が16年間やってきたことは間違っていなかったと思える瞬間だった。


話はさかのぼります。
コトの始まりは忘れもしない昨年の12月15日。部長に呼ばれて「異動か退職かいずれか選択せよ」という趣旨のことを言われた。究極のイエスマンである部長と曲がったことが嫌いな私は以前から険悪ムードだったから、これは事実上左遷か解雇かっていうことだとすぐ分かった。

16年前に入社。若い頃にはどんどん外に出てがむしゃらに勉強した。主任となってからは若手の教育に力を注いだ。職場にとって雇っておいて損はない人材なはずだった(自分の思い込みかな)。唯一クビになる原因は、たとえ上司でも間違っていることは「間違っている」と訴える強気なところ。ついに出る杭を打ちつけてきたか・・・。

年が空けて1月10日、また部長に呼ばれた。「返事は?」と。
私「異動か退職か、ということは私が異動しようがしまいが、大して変わりはないということですよね。私なんかいてもいなくても同じということですか?」
部長「・・・・」
私「異動先で私はどんな仕事を求められているんですか?」
部長「・・・・」
私「そういうことであれば、退職を選ばざるを得ませんけど・・・」
部長「あ、そう。じゃ、そういうことでいいね」
こうして、長年勤めた医療機関をこの3月で退職することが決まった。

2年先輩で直属の上司に当たる人はコトの経過を把握していた。「それはひどい・・・こまったなぁ・・・」彼は私の味方のような素振りを見せつつも私のために闘ってくれようとはしなかった。

そして今から2週間前の1月11日。「3月で退職します」と部下の前で発表した。狭い業界、いつどこからこの話が漏れるかわからない。部下が外部の人間から私の退職を知らされるのだけは避けたかった。

発表したときはみんなしんとして意外と無反応・・・「もしや、もうみんな知っていた!?いや、まさか・・・」 
上司は突然の私の独断発表にオロオロしていた。

それから1週間後の1月18日。この上司はミーティングの時とんでもないことをみんなの前で言った。「先週sympaさんが退職すると発表しましたけど、その理由をお話します。部長が彼女に異動をお願いしたところ、彼女は行きたくないからそれで辞めるということになりました。その代わり若い皆さんのうち誰かに行ってもらうことになりそうです。」みたいな内容・・・。

なんじゃそりゃ。そんな言い方したら、まるで私が超ワガママみたいじゃないか!味方だと思っていた人が突然私を谷底に突き落とした。彼は悪魔に魂を売ってしまったのか・・・。

部下の前で感情的になってけんかするのも恥ずかしいのでその場はグッとこらえた。「自分は当事者だからネガティブに捉えてしまったけど他の人はアレを聞いてどう思ったのかしら」と考え、あとで何人かの人に尋ねたらやっぱりみんな私と同じように上司の言葉を捉えていた。みんな私のことワガママなヤツだとおもっているのかなぁ。本当はそうじゃないって大声で叫ぶべきか否か。毎日むなしかった・・・。


そして今日。
でも、今夜の電話でガゼン元気が出た。みんな真っ直ぐ育っていてくれていた。よかった、本当に。この真っ直ぐな若者達が、根っこまで腐ったヤツらに汚染されないように、自分を守る術をみんなに教えてあげたい。あと2ヶ月で。