練習会ジャンキー

昔、練習を鬼のようにやるドライバーがいた。
あちこちの練習会に顔をだし、平日ですら何処かのコースで走り、イベントも走る。
コースから仕事先に通っているとまで言われていた。
練習量とタイムは比例する、とは当人の言葉。
一般道であれ高速道路であれ全開でぶっ飛ばして目を慣らすことで、
2秒はタイムアップすると力説していた。

それなりの結果を残しているから、彼の努力は報われていたと思うが、
イベント前夜にコース近くに泊まってしまったら、すでに負け戦・・・と書いたところで思い出した。
彼は朝早く起きて近くの峠をぶっ飛ばしていた、という目撃情報を何度となく聞いた。
練習会ジャンキーの彼はひたすら各コーナーにトライし、ブレーキポイントに石を置いたり、
木の枝を立てたりとある種、涙ぐましい努力を重ねていた。
優勝回数を練習日数で割ったら、間違いなく最低打率と思えるほど走りまくっていた。(ホメテマセン)

私は滅多に練習しなかったし、移動はトラック。
慣熟走行は水たまりをよけてタラタラ走り、ブレーキポイントにマークなどしたことは無いから、
彼の持論からすれば、絶対に勝てない何秒も遅いドライバーということだ。

練習会ジャンキーってあなたの周りにもいませんか？