ロワーアームの下反角ーアンチロールアングルは
サペンションセッティングで変更するバネ、スタビライザー、減衰値、ストローク、バンプストッパー、その他、
のどれよりも上位項目です。
例えば、ロール方向のバネのたわみ量は、ロワーアームの待機角からどこまでたわんだかを感じとっているのですが、
バネを変えなくても車高調整だけでこの量が増えたり減ったりします。
車高を下げればたわみ量が増えて、下反角をつければたわみ量が減ります。
◯上下揺れが大きくなったように感じる
◯時々減衰不足を感じる
◯直進性に落ち着きがなくふらつきも感じる
◯ハンドル操作に対しての応答性がギクシャクする
◯ロール角は減ったけどロールスピードは上がった
ローダウンするとこうなります。
車高を下げれば安定した動きになるはずだ⋯⋯残念ながらサスペンションの仕組みからしてそうはなりません。
車高の意味、つまりロワーアームの下反角の意味を理解していけばサスペンションセッティングが見えてくるのですが、
ガクンと車高を下げたところからセッティングを始めてしまうと「的から外れたまま」で何をやってもまとまりません。
いわゆる的外れ。
純正サスペンションは寛容な動きをします。だから少しぐらい車高をいじっても大丈夫だろう⋯
この「寛容な動き」の元がアンチロールアングルなんです。
ちなみにフォーミュラカーに代表される純レーシングカーもロワーアームの角度は
「市販車」と同じようにアンチロールアングルがついていて、
最近のF1カーのそれは一目で分かるほどつけられています。
GTカーも然り。
1980年代のF1で上反角のついたマシンがあったのですが長続きしませんでした。
ダンパーにバンプラバーとパッカーをギッシリ詰め込んでストロークしないようにして
なんとか走らせていたようなのですが、鏡のような路面以外は苦手だったはずです。
市販車ベースのレースカーでサスペンションの取り付け点を変更しないで車高を下げれば、
ロワーアームはアクティブロールアングル(上反角)が付きます。
レースカーには見えるのですがサスペンションセッティングはこの場合も「固める」しかありません、
動かなくするのです。
これもサスペンションセッティグの範疇と言えなくもないのですが⋯
刺さった矢の外側にあとから的の縁を描くようなものです。
サペンションセッティングで変更するバネ、スタビライザー、減衰値、ストローク、バンプストッパー、その他、
のどれよりも上位項目です。
例えば、ロール方向のバネのたわみ量は、ロワーアームの待機角からどこまでたわんだかを感じとっているのですが、
バネを変えなくても車高調整だけでこの量が増えたり減ったりします。
車高を下げればたわみ量が増えて、下反角をつければたわみ量が減ります。
◯上下揺れが大きくなったように感じる
◯時々減衰不足を感じる
◯直進性に落ち着きがなくふらつきも感じる
◯ハンドル操作に対しての応答性がギクシャクする
◯ロール角は減ったけどロールスピードは上がった
ローダウンするとこうなります。
車高を下げれば安定した動きになるはずだ⋯⋯残念ながらサスペンションの仕組みからしてそうはなりません。
車高の意味、つまりロワーアームの下反角の意味を理解していけばサスペンションセッティングが見えてくるのですが、
ガクンと車高を下げたところからセッティングを始めてしまうと「的から外れたまま」で何をやってもまとまりません。
いわゆる的外れ。
純正サスペンションは寛容な動きをします。だから少しぐらい車高をいじっても大丈夫だろう⋯
この「寛容な動き」の元がアンチロールアングルなんです。
ちなみにフォーミュラカーに代表される純レーシングカーもロワーアームの角度は
「市販車」と同じようにアンチロールアングルがついていて、
最近のF1カーのそれは一目で分かるほどつけられています。
GTカーも然り。
1980年代のF1で上反角のついたマシンがあったのですが長続きしませんでした。
ダンパーにバンプラバーとパッカーをギッシリ詰め込んでストロークしないようにして
なんとか走らせていたようなのですが、鏡のような路面以外は苦手だったはずです。
市販車ベースのレースカーでサスペンションの取り付け点を変更しないで車高を下げれば、
ロワーアームはアクティブロールアングル(上反角)が付きます。
レースカーには見えるのですがサスペンションセッティングはこの場合も「固める」しかありません、
動かなくするのです。
これもサスペンションセッティグの範疇と言えなくもないのですが⋯
刺さった矢の外側にあとから的の縁を描くようなものです。
車の力学を少し観てみると、20ミリのローダウンでもサスペンションの縮み側の動きを大きく制限していることに気付きます。
車好きはホンモノの高性能を手に入れるために何に取り組む必要があるのか?を、これからも伝えて続けてほしいと願います。
サスペンションセッティングを深掘りしたい人には外せない項目かと。
純正状態で上反角が付いている場合は対処の方法はありませんが、ロワーアームの角度を実測されましたか?
純正で上反角車というのはそう多く無いはずです。
18mmバンザイしたところから横力が入ってロールが始まるので、クルマを押し下げるジャッキダウン力がロールスピードを促進します。
横Gの大きさに対して大袈裟にロールするのとロールスピードのコントロールが気難しい面があります。
これはワインディングでライントレースに集中走らせると、ロールのタイミングもライン取りもギクシャクして、なかなか思い通りにいかないことで気がつくはずです。
それとロール姿勢から戻る場面で横力があるうちはジャッキダウンが働いているので車体が自分で起き上がることができず、ハンドルを真っ直ぐにして横力が消えたところでやっと水平になります。
もう一つ考えられるのは、ショック長さが純正のままでローダウン仕様になっていると、本来必要な縮側のストロークがローダウン分マイナスされているので、バンプラバーに当たるタイミングが速くなっているか、すでに当たっている可能性があります。
もちろん沈み込み量が少ない分、ロールがすぐに止まるので、キビキビした動きにつながると言えなくもないですが⋯
スプリング交換で車高を変えられるのであればトライしてみるのもいいかもしれません。