羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

ふらりと戻ってくる

2013年10月20日 | Weblog
誰も知らないところにいけるわけはない。
ひとりはさびしいから。でも架空世界ではそれができる。
たとえばこのブログをすてて誰も知らない場所へ
逃げ出してぽそぽそ綴っていたこともある。でもそこすら置き去りにして
またここに戻ってくる。
じぶんを知るひとがいない気楽さとさびしさ。
本音やありのままを綴るスッキリ感。いろいろだ。

誰も知らないところにいっても誰かがわたしに声をかける。
知らなかったひとが毎回コメントを書いてくれたりする。
うれしいのかやっかいなのかじぶんでもわからない。
たぶん両方だろう。

放り出したブログに(そこが帰るところな気がして)
寅さんみたいにふらりと戻ってくると
アクセス数が150とか訪問者数1日で111人とか不思議な数字に出会う事がある。
数字が「また何か書けば?読まれてるよ」とそそのかす。

そういえば今月末の京都。
ここによくきていただいた雫さんに会える。
途切れがちなブログでも読みにきてくださるひとがいて
ふとメールが行き交い親しくなる。
夏に東京で会って以来の再会。
梶井基次郎が檸檬を買った八百屋さんにご案内できますよ、と昨日のメールにあった。

人見知りのつもりで黙っていても
わたしたちはいつのまにかどこかで出会う。
誰かと知り合う。
誰も知らないところにいく気まぐれを愉しみながらも
知り合って親しくなる嬉しさはすてられない。