羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

世界の終わりと・・・

2012年11月28日 | Weblog
先日ブログに書いた駒場公園に次女と行ってきた。
やはりここは秋が美しい。
前田伯爵邸跡。



近代文学館ではカフェ「BUNDAN」に行った。
店内の壁面はぐるりと本棚になっている。
食事メニューはやはり「春樹さん」を二人ともお願いした。

ちょうどすこし前、美容室の女性に「村上春樹さんでおすすめは例えば?」と
聞かれたときに答えたのがこの「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」。

主人公が出発をする朝に作った朝食がこれ。




いよいよ今日で世界が終わる。
図書館の女のコと一晩過ごした朝、私は彼女の部屋の台所に立つ。
「人生をひきはらうには悪くない一日になりそうだった」。
冷蔵庫からトマトを出してトマト・ソースを作り、トマト・ピューレを加え、
ストラスブルグ・ソーセージを入れて煮込む。キャベツとピーマンでサラダを作る。
コーヒーを入れ、フランス・パンを焼
村上春樹「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」

コーヒーをセットにして(コーヒーにも作家の名前といわくがついていてわたしは寺山にした)、
たしか1100円だったと思う。いっときの遊び心。美味しかったしユニーク。

文学館はいつもと変わらずに静かなまま。
カフェはそこそこにぎわっていたがいい雰囲気だった。

この日は次女と久しぶりに下北沢に寄ったけれどその混雑に圧倒されて、
「お母さん、頭痛になる前に先に帰っていいよ」との言葉に賛同して、
喫茶「花泥棒」で洋梨のタルトを食べてから解散した。