羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

逢魔が時

2009年11月16日 | Weblog
雨が降る日も嫌いじゃない。
でも雨が降らない休日があって、
黄昏時にじぶんの部屋にいられたら、うれしい。
父の書斎だったこの部屋から、
父が「誰そ彼」と教えてくれた「たそがれ」の窓を見る。
飽きずに見ていても夕刻の足し算は早い。

父もここに机を置いていた。
退院するとすぐにこの二階の自室にひきあげた。
そんなことを思い出している。
「逢魔時」という言葉がひらりとすり抜けていく。

父も見ていた向こうの空の彼方にカメラを向けてみた。