羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

ハーゲンダッツの幸せ

2009年11月13日 | Weblog
不安に押しつぶされそうな夜。
この選択にミスはないのか、本当にこれでいいのか、
たったひとりではないけれど、結局は一人だと思う夜、
暗い夜の海に心もとなく漕ぎ出す小舟のような気持ちのとき。


冷凍庫を開ける。
ハーゲンダッツドルチェ。今夜はクレームブリュレ。
甘く冷たいささやかな幸せ。

頭痛薬やたくさんの予防薬で維持している日常も、
一向に治らないひどい手の湿疹も、あれもこれも、
一瞬だけ忘れて銀のスプーン。

間違えないなんて確証はどこにもありはしない。
とにかく生きよう、と北山修さんが言ったように、
とにかく進むしかない。

小舟にハーゲンダッツドルチェを積んで、
わたしはわたしのいくみちをじぶんで決めよう。