羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

ハーゲンダッツの幸せ

2009年11月13日 | Weblog
不安に押しつぶされそうな夜。
この選択にミスはないのか、本当にこれでいいのか、
たったひとりではないけれど、結局は一人だと思う夜、
暗い夜の海に心もとなく漕ぎ出す小舟のような気持ちのとき。


冷凍庫を開ける。
ハーゲンダッツドルチェ。今夜はクレームブリュレ。
甘く冷たいささやかな幸せ。

頭痛薬やたくさんの予防薬で維持している日常も、
一向に治らないひどい手の湿疹も、あれもこれも、
一瞬だけ忘れて銀のスプーン。

間違えないなんて確証はどこにもありはしない。
とにかく生きよう、と北山修さんが言ったように、
とにかく進むしかない。

小舟にハーゲンダッツドルチェを積んで、
わたしはわたしのいくみちをじぶんで決めよう。


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2 コメント

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そうなんですよね。 ()
2009-11-17 05:37:12
進むしかない。進まざるを得ない。止まることや、戻ることはできないんですよね。否が応でも進む。だから、自分で選択するしかないんですよ。たとえ不安でも。でも、みんな不安なんだと思います。みんなそんな自信家じゃないもの。たいがい、「いいのかな。こっちかな。あっちじゃないのかな。そっちかもしれない。あ、あっちかも」って、悩んで、不安で。の選択ですよ。まあ、多数がそうだからといって、自分の不安が解消されるもんでもないですが、ちょっと気楽にはなるかも。
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不安 (すみれこ)
2009-11-17 21:38:31
「みんな不安なのかも」言えてますね。
迷いながらも進むしかないから。
こういう言葉をかけていただけるだけでも、
だいぶ気が楽になったような感じです。
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