リビングから見える山法師の木に雀が群がる。少し大きめの鳥も来るので、りんごをぶら下げてみた。たぶん、雀は米粒が餌だろうが、ムクドリっぽいのは、りんごを食べに来るのではないかと思い、針金に1/8に切ったりんごを刺してぶら下げた。
しばらくすると、来た来た。夢中で食べている。やはりむく鳥だ。鳩ではない。鳩と言えば、鳩山さんは自分の家にひよ鳥が飛んでくると記者たちの前で語ったとか。ひよ鳥の生息は、少ないらしい。どうでもいいが、鳥の名前はなかなか難しく、知らないことが多い。変わった雀だなあと、「めじろ」を見て言ったりするかもしれない。
娘は、餌をやったりやらなかったりするのは良くないという。
確かにそうかもしれない。釣った魚に餌はいらないとばかり、給料を持って来たり、持ってこなかったりというだんなでは困るのと同様。たとえが違うか。
料理は粗食でも自分が食べるから毎日作るが、鳥には気が向いたら餌をぶらさげるという無責任なことは良くないか。しかし、これだけ寒く、雪も降ると餌もなかろうなあと思う。たまに、美味しいものにありつけたら良いのではないかとも思う。
わたしも、たまに美味しいものを食べに行けたら、普段のつましい生活も我慢できるのである。
しかし、会社を辞めてから思うのは、おばさんたちは、誰に連れて行ってもらう訳でもなく、美味しいものをしっかり自分の力で、姦しく何人かの人たちで食べているという逞しさがある。
月曜に、たまたま仕事が休みだった娘と、金沢大和でランチを食べた。バイキングだったが、いるわいるわ女性ばっかり。そして、バイキングは恐ろしい。餌に群がる感じがする。あれっ?今日は休日だったっけと思えるくらいだった。
かしましいは、女を3人を寄せた漢字だが、大昔から女はたくましく、なおかつ、やかましかったのだろう。いつの世も男はつらいのである。男たちはいつの間にか、粗食に慣れて餌付けをされているのかも。酒でも呑まなければやっちょれんという気も分からないでもない。