天気が良いので、実家の山へ行った。みかんを食べながら、白山を一望する。もう見ごろは過ぎてしまったが、紅葉が最後の色を放っていた。
ここへ来ると、パワースポットにはまったように、元気がでる。両親も、杖をついてあがってきて、ここに喫茶店を作るといいと、提案する。実家近くの、宮地の田んぼの中に、おしゃれなカフェができて、そこへ一緒に行ったら、完璧に対抗心を燃やしている。
森の木立に佇む別荘のような「イヴェール ボスケ」という、カフェへ主人と両親を誘って行った。いつも、わたしを心配しているので、たまには楽しいお出かけを。しかし、日曜は列ができている。こんな田舎に、待たなくてはならないカフェがあるとは。美味しいケーキとコーヒーに、窓から白山が一望できる。手前の木々が少しかぶっているので、白山のすそ野が見えないが、雰囲気はある。看板もないので、初めはどこにカフェがあるのか分からなかったが、黒い平屋の建物の横に、車がたくさん止まっているので、それと分かる。
そこに対抗しようというのだから、気力があって若い両親である。お客が少なくて、年をとったら、丁度いい閑仕事だと。それって、儲からないではないか。しかし、確かに景色はうちのほうが美しいと思う。
4泊5日の入院で、すっかり病人になった感じだが、ここへ来ると、一度に元気が出る。長い入院の方がいるが、どんな病も自宅療養のほうが、治りが早いのではないかと思う。家へ帰ると、その日から、ごはんの支度をして、朝は普通に掃除もできる。しかし、ちょっと息が上がるときがある。結構体力が落ちているかんじ。
そのためにも、太陽に浴びて、散歩をする。なんか、すごく年をとった気がするなあ。
この前まで、仕事であくせくしていたのに。