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まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

伝達講習会

2010-07-18 | 弓道
35度の暑さの中、着物を着ての講習会は汗との戦いだった。

○下先生とのひとつ的をするために、位取りをして、先生に迷惑をかけてはいかんと先週の日曜も密かに練習した。
また、襷もきれいにたたんで帯にはさまるように、射の方に自信がないのだからと、着物を着て自宅で稽古した。
土曜の加賀の月例会では、最悪の矢が出てますます意気消沈。
その夜、練習を終えて風呂上りのビール。
もう気合を入れて飲むしかない。
練習に付き合ってくれただんなは、率先してビールを飲む。
飲んでいると、消防車の出動のサイレンがけたたましい。
電話で消防の案内を聞くと、高尾町の建物火災とのこと。
まさか、○下先生の工場じゃないやろね。と、心配しながらもまさかと思っていた。

翌日の新聞でまさかではなく、○下先生の勤める工場だった。
先生に電話すると、今から現場検証にはいるとのこと。
弓どころではなくなった。
急遽七段の川○先生とひとつ的をすることになった。
緊張する。でも、長い間同じ会社で先輩としていつも前に歩いている先生とひとつ的を出来ることは感慨深いものがある。

汗だくになって肌脱ぎをする男の人たち。
金大医学部の学生さんは一生懸命メモをとり、話を真剣に聞く姿が気持ちよかった。
だんなに注意したいことがあったが、公の場でのプライベートレッスンはいかんと思い放置しておいた。
熱中症で倒れる人もなく無事終わってよかった。
今日の講習会でいちばん学んだのはわたしだったかもしれない。

楽しい弓しか引いていなかったので、この辺で少しは考えなさいよということだ。
びくもきたが、何とか矢があづちへ飛んでいった。
恐怖との戦いだ。
次々と七段合格者の出ている石川県の目の肥えた先生方の前で弓を引くのは、たぶんわたしでなくても緊張すると思う。
この洗礼をうけたら、全国大会も審査もたいして緊張しないのではないか。
秋の東京の審査へまた行こうかなというとだんなは呆れ返っていた。
「昨日まで矢が離れないと言うとったもんが、なんと前向きな人やね」



汗だくの着物は、重くなっていた。そのままクリーニングへ出した。
講師謝礼はクリーニング代になった。

この蒸し暑い中を皆様よう頑張りました。
内容についてはいろいろあるけれど、とにかく講習会は自分をまっさらにしてすべてを一旦受け入れるところから始まると思う。