あけましておめでとうございます。
わが国は「国際空港」のようなところだと思っています。この星を卒業し、「国外」に旅立とうとしている魂の多くが、最後に立ち寄る場所、といった意味です。
日本ほどそれにふさわしい地はありません。幾多の「国内旅行」を経て、一定の水準に至ったわたしたちだからこそ築くことができた、相対的に平和で、豊かで、平等な社会。ここは、後に続く魂が目指すべきひとつの到達点・・・ですが、たどり着くためにあと何回、国内を行き来することになるのか、ウォ〇〇街の次はサ〇スブ〇〇クス、エル〇〇ムの次はガ〇地区、などというように。その種の旅程を味わい尽くすまで、国際空港に向かう気にはならないでしょう・・・
遅かれ早かれ、誰もが「出国審査」のときを迎えます。いまこの国に生を受けているということは、それだけでアドバンテージを得ている---すでにそのゲートに並んでいる---ようなもの。これを新しい次元に向かう最終手続きにするのか、それともいまの(異?)次元に留まり続けることにするのか・・・
決めるのは「良心」という名の審査官であることを、ほかならぬ自身にささやくべき令和二年(2020年)の幕開けです。
(「国際空港」おわり)
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