(前回からの続き)
「アベノミクス」(≒円安誘導、それに加えて消費増税)の本質的な狙いは日本の社会を「貧富差」の大きなものに変えようとするところにあり、実際にアベノミクスはこれに成功してきた様子をここまで綴ってきました。本稿で示したわずかなデータだけでも十分にこれが窺えると思います。
さてここまで、上記アベノミクスの貧富差拡大路線がわが国について良いことなのか悪いことなのか、についてはあえて論評しないように心掛けました。このへんは国民一人ひとりによって良し悪しの感じ方が異なるからです。
で、株や外債などのリスク資産を十分に持っている方々なら、この路線は歓迎のはず。なぜなら円安で日々の食費や光熱費はかさんでも、それを上回る配当や含み益などのリターンを得られれば、差し引きでは資産額が増えるため。一方、それほど多くの金融資産を持たず、毎月の給与所得が生活の唯一の支え、といった方々は先述の円安インフレ&消費増税で実質賃金が下がり、暮らし向きは悪化するばかりなのでアベノミクスにはネガティブな感情を抱いているでしょう。ではこれらの総合計―――日本国トータルの帳尻・・・経済成長とか国民全体の資産額などの面から見て、アベノミクスはプラス?それともマイナス?・・・
・・・そのあたりはメディアのアンケート「アベノミクスで暮らし向きはどうなったか(良くなったか・悪くなったか)」などの他、こちらの記事に書いたことなどでも推察がつくのではないかと・・・
(「アベノミクス、やはり貧富差拡大に成功!」おわり)
金融・投資(全般) ブログランキングへ