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高校生の意識調査結果:海外留学は魅力的?①

2012-04-25 00:00:26 | 日本

 先日、(財)日本青少年研究所などが実施した高校生の意識調査結果で、将来も含めて海外留学したいと考えているわが国の高校生は46.1%で、日米中韓で最も低かったことが分かりました。また「留学したい」理由として「留学先の国の進んだ知識を獲得したい」と答えた割合は日本は28%にとどまり、50~60%に達したアメリカや中国と差が開いたとのことです。

 そして「よりよい教育環境を求めたい」と答えたのは17%で、中国77%、韓国39%、アメリカ36%よりも際立って低く、日本の高校生が留学にメリットをあまり感じていない現状も浮かんでいます。

 さらに、留学先で何を勉強したいか、についても、日本の高校生の50%以上が「語学」をあげているのに対して、米中韓は「語学」は30%未満で、かわりに「芸術系」「工学・理学系」の人気が高いことも分かりました。

 この結果をどうみるか。「日本の高校生は内向き」「チャレンジ精神がない?」といった表現ぶりを見る限り、日本のマスコミ各社はこの結果をネガティブにみているようです。そのため、米中韓、とくに発展著しい(?)中国や韓国の高校生と比べて日本の高校生は消極的で心配、とか、近い将来、これらの国々に人材レベルでも追い越される、などの不安を感じる人も少なくないかもしれません。

 しかし、逆のとらえ方をすれば、わが国の高校生の多くが自分の勉強したいことや獲得したい知識が海外の留学先ではなく自分の国のほうにあると認識している様子も窺えます。

 個人的にはとくに工学・理学分野で留学のメリットが少ないと感じている(つまり国内教育のほうにメリットを感じている)高校生の割合が高いという結果に注目しています。彼ら(彼女ら)が留学ではなくわが国の大学や研究機関を選ぶということは、それだけ日本の研究環境が充実していることを示していると推察されるからです。

(続く)

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