28年目の「1.17」がやってきました。人生のほとんど半分が「1.17」以降となっていますが、家族も含め「1.17」を知らない(生まれていない)人が多くなっており、記憶に残っているという人は社会の中堅層以上というように時は流れました。
あの震災が節目になったかのように東日本大震災を筆頭に大きな地震が発生していますが、それこそ「震度7」制定の契機となった1948年の福井地震以降、特に都市部でこれだけの被害地震は発生していなかったので、防災体制含め大きな課題を残した災害でした。ただその尊い犠牲のおかげで、防災体制やボランティア活動など災害への備えも確立しており、その意味では6334名の犠牲は無駄ではなかったと思います。
久しぶりにこの日の関西ローカルの報道に接する機会を得たので、東遊園地には行かずにTVを見たんですが、さすがに東京キー局と違って生中継を原則としていました。一方でNHKは全国ベースの番組で生中継をした反面、東遊園地からは黙祷着前から直後の2分にも満たない短い映像に留まっており、全国ベースでは忘れていないという感じだったのに、関西においては驚くほどあっさりした感じになってしまっています。まあ何年か前のように黙祷途中で画面を切り替えたよりはマシでしたが。
不謹慎とは思いながらも「5時46分」を挟んだ時間帯にチャンネルを替えて見ていたんですが、在阪各局は独自放送で生中継していたとはいえ、早い段階から現場や震災関連の報道をしていた局もあれば、関西テレビ(フジ系)は切り替えが遅く、朝日放送(テレ朝系)に至っては5時45分まで芸能情報を流すなど、在阪各局でも温度差が露骨でした。そしてテレビ東京系の「独自路線」は有名ではありますが、テレビ大阪による独自放送とはせずに、経済ニュースをそのまま流していたのはどうなんでしょうね。アニメやテレビショッピングをぶれずに流すのであればこれはこれで見識ですが、経済ニュースであれば「1.17」に切り替えても良かったのでは。
さすがと思ったのはサンテレビで、神戸拠点の独立U局で神戸新聞の子会社だけあって、5時半から6時15分までしっかり中継していました。
他の在阪各局が無視した神戸市主催の追悼式典(5時48分頃から実施)も遺族代表、神戸市長の言葉をきちんと伝えました。震災10年の時のフジ系の特別ドラマで20年、30年と伝え続ける、という神戸新聞の「決意」がラストシーンとなっていましたが、震災から28年、きちんとそのスタンスは受け継がれていました。
ただこういうシリアスな現場と縁遠い局だけに、局アナのナレーションがぎこちなかったですが。
もう10年以上前から「いつまでも震災でもあるまい」と陰に陽に言われていますが、身内に犠牲者を出した人、経済面で大打撃を受けた人、影響は様々ですが、そこで狂わされた人生は取り返しがつかないままに固定化されています。戦後長らく大きな地震災害がなかっただけに、「1.17」がある意味先駆者になっていますが、それこそ東日本大震災の被災地、被災者にとっては28年目、2039年の姿となるわけで、これなら大丈夫と言える未来なのかを考えて、「いつまでも」と言えるかを考えたいものです。
あの震災が節目になったかのように東日本大震災を筆頭に大きな地震が発生していますが、それこそ「震度7」制定の契機となった1948年の福井地震以降、特に都市部でこれだけの被害地震は発生していなかったので、防災体制含め大きな課題を残した災害でした。ただその尊い犠牲のおかげで、防災体制やボランティア活動など災害への備えも確立しており、その意味では6334名の犠牲は無駄ではなかったと思います。
久しぶりにこの日の関西ローカルの報道に接する機会を得たので、東遊園地には行かずにTVを見たんですが、さすがに東京キー局と違って生中継を原則としていました。一方でNHKは全国ベースの番組で生中継をした反面、東遊園地からは黙祷着前から直後の2分にも満たない短い映像に留まっており、全国ベースでは忘れていないという感じだったのに、関西においては驚くほどあっさりした感じになってしまっています。まあ何年か前のように黙祷途中で画面を切り替えたよりはマシでしたが。
不謹慎とは思いながらも「5時46分」を挟んだ時間帯にチャンネルを替えて見ていたんですが、在阪各局は独自放送で生中継していたとはいえ、早い段階から現場や震災関連の報道をしていた局もあれば、関西テレビ(フジ系)は切り替えが遅く、朝日放送(テレ朝系)に至っては5時45分まで芸能情報を流すなど、在阪各局でも温度差が露骨でした。そしてテレビ東京系の「独自路線」は有名ではありますが、テレビ大阪による独自放送とはせずに、経済ニュースをそのまま流していたのはどうなんでしょうね。アニメやテレビショッピングをぶれずに流すのであればこれはこれで見識ですが、経済ニュースであれば「1.17」に切り替えても良かったのでは。
さすがと思ったのはサンテレビで、神戸拠点の独立U局で神戸新聞の子会社だけあって、5時半から6時15分までしっかり中継していました。
他の在阪各局が無視した神戸市主催の追悼式典(5時48分頃から実施)も遺族代表、神戸市長の言葉をきちんと伝えました。震災10年の時のフジ系の特別ドラマで20年、30年と伝え続ける、という神戸新聞の「決意」がラストシーンとなっていましたが、震災から28年、きちんとそのスタンスは受け継がれていました。
ただこういうシリアスな現場と縁遠い局だけに、局アナのナレーションがぎこちなかったですが。
もう10年以上前から「いつまでも震災でもあるまい」と陰に陽に言われていますが、身内に犠牲者を出した人、経済面で大打撃を受けた人、影響は様々ですが、そこで狂わされた人生は取り返しがつかないままに固定化されています。戦後長らく大きな地震災害がなかっただけに、「1.17」がある意味先駆者になっていますが、それこそ東日本大震災の被災地、被災者にとっては28年目、2039年の姿となるわけで、これなら大丈夫と言える未来なのかを考えて、「いつまでも」と言えるかを考えたいものです。