木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

マザコン男森鴎外

2024年03月02日 | Weblog
20年以上関わった「松代町案内のボランティア」を退会した。これからは一つづついろんなことをそぎ落としていこうと思う。
信濃毎日新聞は縮む信州という特集を組んでいる。人口減による縮小は信州に限ったことではないが、特に地方からそれは顕著になっていく。
今までは力仕事や責任ある仕事はまず男性という不文律があったが、それが女性、外国人にも担ってもらわなければ回っていかなくなりつつある。そうなると意外に女性の方がうまくやったり、外国人の視点で目を開かされたりするようになった。「男性、おやじ」社会は成り立たなくなりつつある。「多様性、多文化共生」は嫌でも社会のコンセプトになりつつある。そうなると人間社会の土台である家庭生活の諸々を女性=主婦だけに担うのは無理になってくる。誰もが自分のことは自分でする、例えば炊事・洗濯・掃除は誰もがやって当たり前。これからは男性、特に社会の上層、役人とか企業の上層部の考え方もずいぶん変わっていくのではないか。
災害時にどんなものがまず必要になるかという発想が多様化していくと思う。弁当しか思いつかないというのではなく、まず水でしょう。2,3日食べなくたって飴とかチョコレートとか熱量になるものを口にすれば生きられる。そして排泄と休息これをきちんと手配すれば健康を崩すことにはならない。このところ毎年のように災害が起こるのでみなだいぶ賢くなってきたように思うけど。

最近読んだ本。森鴎外の『護持院が原の敵討ち・安井婦人』。
幼いころから神童と言われた森林太郎(鴎外)。その頃の女性は自己実現ではなく夫や息子の出世をひたすら願うしかなかった。林太郎の母もしっかり者だったがそうだった。だから相手になる女性を平気で傷つける。今でも「教育ママ」と批判される女性はそうだけど。
鴎外の母は少なくとも3人の女性を息子のために踏みにじった。息子の林太郎は母の言いなり。その点で私は鴎外は評価しない。
さらに軍医として日露戦争に従軍した森は米食偏重で多くの兵士を脚気に追い込み、結果的に兵士の命を軽んじた。「マザコン男森鴎外」。私はそう断じたい。
コメント
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