木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

公共事業の民営化は効率化にならない

2022年11月23日 | Weblog
今日は「勤労感謝の日」。本当ならこの日は長野市では「えびす講花火大会の日」ですが、朝から盛大に雨が降っています。中止なのかな?
ところで花火は近くで見るのがいいのかなと思いきや少し距離を取ったところで俯瞰的に見るのがいいと気が付きました。
もうだいぶ前、夏大曲花火大会を見物したことがあります。席を取っての見物でしたがそんな必要はない。

民営で効率化の幻想崩れる。
フランスでは民営化した水道事業を再び公営化に戻した。
水メジャーとパリ水道公社の暗闘は激しかった。
水道公社の実務責任者ベンジャミン・ジェスタンは「水はコモン(共有財産)であり、低所得者でも水道代を払えることが重要」と語る。
世界中で水道事業を手がける「ヴエオリア」とその傘下2社により民営化されていたパリの水道事業。この間水道料金は25年間で3・5倍に上がったのに原価はブラックボックス化しており妥当性が判断できないうえにすべての人にに必要な水道という公益事業の運営ノウハウが市当局から失われているという危機感があった。
ジェスタンは「彼らは強大な政治力を使い市に水道の管理は無理で大失敗に終わるとキャンペーンを張った」と振り返る。
2社は料金徴収に必要な顧客台帳や、どの水道管の補修をいつ終えたかといった記録すら提供を拒んだという。
現在1立方当たりの水道料は1・06ユーロ(約150円)。東京都が標準的な一般家庭の例として出している100円は上回るが、物価が上がり続ける中、再公営化当初と比べ約5パーセントもの値下げを実現した。
日本でも小泉政権時代から竹中平蔵ら怪しげな経済学者ともいえない奴の口車に乗って「なんでも民営化」の風潮が高まったが、こういう例に学ぶべき。
「大阪発」の維新や松下政経塾上がりの政治屋がこうした「新自由主義」の信奉者だが、その悪質・無責任が見抜かれつつある。維新は大阪以外では首長選で敗退している。宮城県では政経塾上がりの村井知事が「水道民営化」をねらっているが、宮城県民はくれぐれも村井にだまされないように。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする