木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

日米同盟という言葉のまやかし

2017年02月14日 | Weblog

日米同盟、日米同盟とうるさい限り。
何時からそんな関係になった?私はこの言葉に非常に違和感を覚える。
太平洋戦争で日本はアメリカ(正確には連合国軍だが)にこてんばん、最後は日本本土への無差別空襲に原爆投下と残酷なまでにやっつけられて無条件降伏したから、アメリカの前に這いつくばるしかない関係になったとは思う。だから同盟というより従属関係だろう。70年代ぐらいまでは左派が「日本はアメリカの目下の同盟国・対米従属国)だと表現していたが。
日本国民もこの「日米同盟」という言葉に洗脳されて、未来永劫この関係は続けなければいけないし続くものだと思いこまされている。
トランプほどアメリカを正直に体現している人物はいないと思うのだが。アメリカが第一だという本音だけで自由と民主主義という建前がない。本音と建前が一番乖離していたのは前大統領のオバマだろう。
同盟というと対等に話し合って行動を共にするというイメージがあるが、日本とアメリカの関係は日本はどこまでもアメリカに便利に使われる奴隷的関係だ。
日本にある米軍基地はかつてはソ連、今は中国に対してにらみを利かせるためにあるが、果たしてそれは日本にとって有益なことかどうか。沖縄の多数が反対している米軍基地はアメリカそのもののためにある。
日本国民は何も知らされていない。知ろうとしていないと言うべきか。
安倍晋三の祖父、岸信介は満洲国創設と運営に主要な役割を果たした「侵略と平和への罪」によりA級戦犯に問われたが、アメリカの情報機関CIAに協力するという誓約により罪を免れたことは既に知られている事実だ。その孫である安倍晋三もまたCIAの支配下にあると思われる。金正恩すらCIAの指示に従う存在ではと疑われている。今度のトランプ・安倍会談に合わせてミサイル発射をして、「北朝鮮の挑発に毅然として対処する日米同盟」という虚構に協力した?
ただトランプ政権とCIAの関係はまだ流動的なところがあるが、やがてトランプもCIAと一体化した関係に落ち着くものと思われる。
日本の庶民にとっては年金資金がアメリカの投資に利用され、それが損失を出しても誰も救ってくれないという悲惨な結果が一番の関心事だが、そのような情報を知ってか知らずか、安倍政権の支持率はNHKの調査によれば先月より3ポイント上がったという。この間ワイドショーはどこの局もトランプネタで大賑わいだったが、どうやらテレビ報道の勝利である。
日本の自動車産業がアメリカ製造業の空洞化の主犯としてやり玉に上がっているが、その代表的企業トヨタの心配を日本国民がする必要は全くない。トヨタは1私企業としてアメリカに進出し、北米協定を利用し、隣国メキシコに工場を作り関税ゼロでアメリカに売っている。そのうえ、日本の消費税から莫大な還付金を得ている。こうしたグローバル企業は日本経済に何ら貢献していないのだから、トヨタの社長と首相が会談を持つなど不公正である。



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