東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

言葉の空中戦

2012-08-06 | 雑談
夏休みになると、子供電話相談という番組がラジオで放送される。車の移動中などで聞くことがあるが、子供に説明するのはなかなか難しい。基本的なことが分かっていない幼児にどのようにして説明するか、少ない語彙に頼らなければならないが、説明する側は、「排泄」とか「暗黙のうちに」とか、つい大人の言葉を使ってしまう。

説明する方は、全体的な説明の流れに頭が集中するものだから、一つひとつの言葉の配慮に欠けてしまう。明らかに、子供が理解できていないケースが結構ある。このようなことは、ビジネスの世界でも起こっている。大人の世界では、教えられる側は、教えてくれる人を気遣って、さらに突っ込んで聞くことが少ない。知らない単語をそのまま、すませてしまう。

教える側は、教えられる人の知識レベルを意識しながら、そのレベルを超えない言葉を使わなければならない。そして、頷く顔の表情を読み取り、理解度をチェックしなければならない。時には、理解したかどうかを探るために、質問もしなければならない。要するに、部下を成長させるかどうかは、指導する側の真剣度にかかっていると言っても過言ではない。

指導する人のレベルまでにしか、指導される人は育たないと言うことだ。


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2 コメント

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追い越されるという冥利 (パイカジまっちゃん)
2012-08-06 08:40:33
今日の東矢先生のブログの中で印象に残った言葉は、「指導する人のレベルまでにしか、指導される人は育たない」という部分でした。
異論を唱えるわけではないですが、指導を受ける側の熱意によって、指導する側を超えるという事もあると思います。
例えば、企業であれば、そんな社員が出てくる会社こそ、伸びる会社だと思います。
逆転現象が起こるということは、それだけ、底辺が底上げされ、伸びていくということであると思います。
指導する側が本当に思わないといけない事は、もしかすると「早く自分を追い越してほしい」と願うことではないかと思うのです。
そう思う事によって、自分が追い越されてはいけないという抑制は働かなくなり、自分の持っている能力を全て、指導を受ける側に伝授しようとします。
そして、また、租どうする側も努力することとなると思うのです。
東矢先生のブログから「追い越される冥利」という言葉を連想しました。
指導者は自分を追い越してくれるほど成長してほしいという心構えで指導することが誠心誠意指導するという事になるのではないかと思います。
今日の東矢先生のブログもいろんな方面で考えさせられるブログでした。
ありがとうございます。
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色々と (ken)
2012-08-07 08:50:02
私の提議をヒントに色々と考えてくださり、ありがとうございます。私自身も、頂いたコメントから、さらに考えを及ぼしていくことが出来ています。
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