東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

自分を正当化するという本能

2013-10-26 | 経営の気づき
コンサルティングを頼まれた時は、先ず現状把握から進める。その際、ほとんどの方が自分は正しい・間違っていないことを、私に伝えようとする。これは、防衛本能という人間の本能であるから、批難するつもりはない。しかし、説明されたことを100%信用すると、大やけどを負う。本能的に自分を守っているのだから、私としては、用心深く間違いを見つけなければならない。

共通しているのは、説明する方が感覚的にしゃべるということ。したがって、直観的に怪しいと感じたときは、生のデータを要求する。中小企業の場合はデータ採取をしていないことが多く、なかなか追及出来難いが、わずかなデータでもあると、そこを突破口にして、大きな課題が見えてくる。

とにかく、経営陣が間違って課題を把握していることが多いことから、現状把握に向けてのヒアリングは重要な作業だ。ここで、コンサルタントとしての力量が掴めるので、会社側としてはコンサルの力を測るためには、ここに着目すればよい。