東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

指示の与え方

2012-10-04 | 経営の気づき
上司から部下への指示の与え方を見れば、上司の資質が分かる。では、評価される指示の与え方は、どのようなものであろうか。複雑な仕事を指示する場合、次の三つがポイントになる。

一つは、その仕事の目的を伝えることだ。繰り返し行っている単純な作業ならば必要ないが、複雑な仕事の場合、その目的と全社的な位置づけを説明しておかなければならない。仮に、単純な仕事であっても、目的を確認することによって、作業改善法が見つかるかもしれない。

次は、なぜ仕事をその人に任せたか、その理由を伝えておくと、モラール高揚につながる。「この仕事は、君が適任だと思うのだが、やってくれるかい」と言われれば、つい張り切りたくなる。

次は、仕事の成果をほめること。「君に頼んでよかったよ。また頼むよ」と言われれば、つい嬉しくなる。仮に一つ大きなミスがあったとしても、「Aの部分がかなり違っていたけど、あとは完ぺきだった。Aの部分は、Bのマニュアルを読んで勉強した方がいいなあ。でも他は完ぺきだから、この部分は後輩の指導を頼むよ」と言えば、Bのマニュアルを見て、しっかりと勉強してくれるだろう。

とにかく、褒めて、その気にさせることが肝要だ。