東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

義憤

2009-10-14 | 経営の気づき
某団体にて仕事をさせていただいたところ、あるまじきことを要求され、非常に憤りを感じた。その経緯は次の通りだ。今回の事業は国の事業の一環であるため、事業の進め方には一定のルールが決められている。そのルールに従わないと、我々のコンサルタントに対しての謝金も支払われない。

そのルールとは、その施設に訪問して指導しないと謝金は下りないというものだ。即ち、準備のために自分の事務所内で1日仕事しても駄目。施設を訪問して初めて実績として認められる。しかし、構想を練ったり考えたりする時間は必ず必要であり、施設だけの業務では仕事は完了しない。

私がそのルールを知らないまま仕事を進めていたところ、担当者が、報告書に施設の訪問時間がないと指摘した。そして、私はそのことの不合理を説いたところ、今度は、施設に訪問したように報告書を書いてくれと言う。

要するに、虚偽の記載を要求してきたわけだ。すると、本来発生していない交通費をあわせて請求しなければならない。担当者からすれば、事実と違う経費を支払うことよりも、上辺の形が整うことの方が重要なのである。

私は、憤りを感じて、この仕事から下りることを宣言した。

残念ながら、官庁での業務はこのような上辺のみを取り繕う仕事が多いんでしょうね。非常に残念です。

本来、怒りは慎むべきだが、道に外れることに出会った場合は、怒らなければならない。・・・と、私は考えている。