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我想一個人映画美的blog

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ブラインドネス/Blindness

2008-10-30 11:15:50 | 劇場&試写★6以上
今年のトロント映画祭と、カンヌ映画祭オープニングを飾った
『シティ・オブ・ゴッド』のフェルナンド・メイレレス監督の最新作!


ナイロビの蜂』はあまり好きじゃないけど『シティ・オブ・ゴッド』が良かったしガエルくんが出てるので楽しみにしてた作品。
いよいよ来月公開!!

原作はノーベル文学賞作家、ジョゼ・サラマーゴの「白の闇」
脚本は、俳優でもあり本作にも出演しているドン・マッケラー。(どの人かわかんなかった)

突然、次々と視力を失う人々!それはどんどん伝染して行く、、、、
パニックの中、見えないからこそ見えなかったものが見えてくる...
※霊じゃないよ

下の方の感想部分は、ややネタバレ込みでいきます~

日本から、三池崇監督の『スキヤキ・ウェスタンジャンゴ』に出てた二人、伊勢谷友介と木村佳乃が堂々出演。

伊勢谷友介は最初に失明する男の役。  木村佳乃はその妻。

二人の会話シーンは殆ど日本語。 英語も流暢で違和感なし、
ちょい役かと思ったら、しっかりこの作品の主要メンバーで、完璧にこなしてました

色んな作品に出てるけど、ジュリアン・ムーアが出てる作品は微妙なの多い気がして勝手にちょっと不安だったけど、、、
この役かなりハマってた

いい人、マーク・ラファロは夫で眼科医。


これはイッちゃってる顔してるけど普段はまともです、ダニー・グローバー。


いきなり自分を王と名乗り、仕切りたがるオレ様にガエル・ガルシア・ベルナル。
悪役ガエルもなかなかです
歌も披露。


他に政府の人間で登場するのは、サンドラ・オー。(ちょこっとすぎた。)



ひとりの男が、突然失明した。それは悪夢の始まりだった―。
原因不明、治療法もない、そして驚異的な感染力を持つ「白い病」が世界各地で発生。
混乱を恐れた政府は、かつて精神病院として使われていた収容所へ、失明患者を強制隔離する。
その中に唯一“見える”人間が、盲目を装い紛れ込んでいた。
続々と失明者が入室し、不安と恐怖で派閥が出来、争いを始める人々。
この真っ白な闇は永遠に続くのか?果たして人類はどうなってしまうのか、、、、?



7/10


どんな映画だって賛否あるものだけど、
こりゃまた、極端に意見が分かれる作品だろうなーと、ラストまで観た時点で頭をよぎった。

原因はわからないまま、説明もなし、この作品は至ってシンプル。
みんなが皆、失明して見えない者ばかりになった時、
人々はどのような行動にでるのか、自身をどのくらいセーブ出来るのか?
人間の本質が暴かれる



過去、密室サスペンススリラーとして『ソウ』や『エス』なんていう、最悪の状況での人の心理描写、
極限状態に置かれた人々の取る行動を描いたものがあったけど
最近ではスティーブン・キング原作『ミスト』もそう。
『ミスト』では本当、極限状態での人間の心理、団体行動になった時の最悪の状況が怖い程リアルに描かれていたけど
こちらはその描写、ちょっと甘かった気も。。。



この映画の中で、ジュリアン・ムーアはまるで守り神のような存在。
夫だけならまだしも、他人のあらゆる面倒までみることになるなんてすごいことだし、
そんな無茶なって思うー。わたしだったら気が狂いそう
それにいくら売春婦が相手とはいえ、自分の夫があんなコトしちゃって黙って
受け入れちゃって、まるで女神ですわ!

ひとり見える人を作らないと成り立たないし、
また 見える人が一人いるってことが逆に面白くしていたと思う。

視覚的に、見えないもの同士だから 観てるわたしたちにも伝えるための手段として
カメラはわざと白く見えないようにぼんやりした映像が多いのがなかなか面白い効果を生んでいた。
でも暗がりの中ではとくによく見えないシーンが多くて
なにをやってるのか理解しがたいようなところもあった。
これもざわと観る側に全部みせてないのかなー?
もうちょっとよく見せてよーって感じでした。


まったく最後まで何の説明もなく、なぜひとりだけずっと見えたままで感染しないのか、
政府は結局何もしなかった、ということだけであれだけ?とか
全員が見えないならもっと混乱してるんじゃないか?とか
どうしていきなり治るのかとか
観終えた後でギモンだらけでしっくりいかないところが気に入らないって言う人も続出しそう。

シャマランの『パプニング』でも、原因不明のまま終わってたけど、
『ハプニング』がダメだった人はこちらもダメなんじゃないかなって気がする。
なぜ?っていう答えがないまま終わるっていうのがね。

わたしはと言えば、前半がとくに良かった☆
ガエルが現れて、徐々に集団の秩序が乱れて混乱になるあたりから、
皆見えないんだから、ただひとり見えるジュリアン・ムーアが
夜中にこっそり忍び込んで銃を奪ったり食料奪ったり出来ないのかな?と思ったり
ちょっとづつ疑問が出てはきたけど映画としては楽しめたからOK♪
話は全然違うけど、雰囲気はちょっと『28日後...』も思わせた。
目の見えない人がうろうろするのがゾンビ彷彿とさせ、寂びれて閑散とした街の感じも。


もし自分もこの世界で突然視力失ったらどうなるだろう?
自分ひとりじゃなく、皆が、視力を失った世界で生きるとしたら、、、、?

いきなり視力なくすなんてきっと絶望的だろう、、、、。
うーん、想像つかないな。
でも、逆に突然原因不明でなったものだから、突然見える様になるという希望を持って生きられるかもしれない、もしかしたら。
などといろいろ考えてしまった作品でした~。



 公式サイト
Blindness    2008年  カナダ=ブラジル=日本  122min  PG-12
11月22日より、全国ロードショー


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カンヌ国際映画祭にて



10月14日、東京で行われた完成披露試写会にて





19日、東京国際映画祭にて。







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