なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

カンジダ血症

2018年08月15日 | Weblog

 非閉塞性腸間膜虚血症(NOMI)の手術で短腸症候群となった75歳男性が外科に再入院していた。右鎖骨下静脈からCVポートが挿入されて、在宅高カロリー輸液を受けている。

 今回は39~40℃の高熱で入院していた。胸部X線・CTで右肺にスリガラス様陰影を認めた。血液培養2セットといわゆるカテ先培養からCandida albicansが検出された。抗真菌薬(ミカファンギン100mg/日と抗菌薬の併用が開始されて、2日で解熱しているので効いているようだ。炎症反応再検でも改善傾向だ。

 CVポートを抜去して、CVカテーテルを大腿静脈から再挿入していた。とりあえずの一時的なルートだろう。1週間くらいは末梢静脈からの点滴でいいような気がしたが、きちんと高カロリー輸液継続にしたいのだろう。眼内炎(眼科受診)と心内膜炎(心エコー)のチェックが必要だ。

 「プラチナマニュアル」にはカンジダ肺炎は極めてまれで、血流感染による敗血症性塞栓とある。カンジダ肺炎の像の特徴がよくわからない。この患者さんでは塞栓症という感じではなく、気道に沿った分布のようだが・・・。

 

 

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