4月7日(月)は内科外来担当だった。地域医療連携室から、消化器病の専門病院からの紹介状を持ってきた患者さんがいるので、外来受付しますと連絡が来た。
すっかり忘れていたが、昨年7月に胆管癌疑いで紹介した80歳代前半の男性だった。一昨年の11月に別の内科の先生が総胆管結石で紹介したのが最初だった。(地域の基幹病院は受け入れ不可で、そちらの病院へ紹介された)内視鏡的に総胆管結石を摘出して、その後に腹腔鏡的胆嚢摘出術も行われていた。
昨年7月に、悪寒戦慄を伴う発熱が断続的にあって受診していた。総胆管結石の再発・胆管炎かと思われたが、違った。CTで肝内胆管の拡張があり、MRCPで総胆管の狭窄を認めた。胆管癌疑いとして紹介していた。
胆管ステント挿入が行われて、胆管癌と診断された。(診断根拠は記載されていないが、細胞診?組織診?)手術・癌化学療法は困難と判断されて、胆管ステント挿入だけで経過観察なった。
すぐに当院に戻されなかったのは、胆管ステントの閉塞・再挿入を繰り返していたためだった。ウルソ内服にしてから比較的安定したということだった。また閉塞した時は診てもらえるはずだが、全身状態にもよるか。
それとは別に3週間前から両側の手関節~手の痛みが続いているという。診察したところでは手関節の痛みのようだが、手自体に感じるという。
当院で行った通常のX線でははっきりしなかったが、先方の病院で昨年11月に施行した手関節のCT画像がCDに含まれていた。(整形外科は診療科にない病院だった)CTで見ると、偽痛風を疑う石灰化がある。手関節偽痛風が疑われる。
先方の病院では疼痛時にロキソプロフェン屯用となっていた。飲んだ時は効くそうだ。何度か繰り返しているということと、NSAIDsが効くということが分かった。
NSAIDs(セレコキシブ)定期内服を3週間継続してもらうことにした。
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