なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

自己免疫性肝炎

2024年06月24日 | 消化器疾患

 6月17日に記載した著明な肝機能障害の55歳女性のその後。

 6月12日(水)に当院を受診して、翌13日(木)に医療センターの予約をとって紹介した。受診した日にそのまま入院になりましたという受診報告が来ていた。

 15年以上前から健診で肝機能障害を指摘されていた。受診時の検査でウイルス性肝炎でもなく、腹部エコーで脂肪肝でもないということで、自己免疫性肝炎(AIH)か原発性胆汁性胆管炎(PBC、エコー上は肝硬変疑い)が疑われた。

 外注検査を提出していたが、結果は抗核抗体陽性(≧1280倍)、抗ミトコンドリア抗体陰性。自己免疫性肝炎だった。

 

 自己免疫性肝炎の治療を最初から担当したのは随分前のことだ。トランスアミナーゼが200~300くらいの値だったような覚えがある。やってみて思わしくなければ、専門医に紹介するつもりでの治療だった。今なら診断を含めて最初から紹介する。

 現在外来に通院している患者さんは、大学病院などの専門医のいる病院で診断治療されて、その後の維持療法を継続している方たちだ。

 治療のプレドニン導入は0.6mg/kg/日以上で、中等症以上では0.8mg/kg/日となっているようだ。今回はもう少し多い量で使用したのだろうか。

 

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