5月3日は消化器科医が日直をしていた。前日(5月2日)も嘔吐・腹痛で受診した38歳女性が再受診していた。
発達障害とあるが、精神遅滞なのかもしれない。抗精神薬がかなりの量処方されていた(クエチアピン、リスペリドン、リチウム、ジアゼパムなど)。6年前に子宮癌の手術歴もあった。
腹部CTで読影が難しいが、消化器科医は「小腸を先進部とする腸重積がS状結腸に至っている」と見ていた。外科手術を要するとして、地域の基幹病院外科に搬送していた。
前日に受診した時は、担当医が腹部X線だけ撮影していた。腸閉塞はなく、胃腸炎?として処方して帰宅としていた。(下痢ははなく、むしろ出にくい状態だが。)腹部単純X線は情報量は少なく、せいぜい明らかなニボー(air-fluidの鏡面像)と遊離ガスくらいしかわからない。