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なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

COVID-19の施設入所者

2022年09月08日 | Weblog

 火曜日に保健所の指示で、COVID-19に罹患した61歳女性が感染病棟に入院した。知的障害者施設に入所している。8月30日に38℃の発熱で発症した。

 そのまま施設内で経過をみていたようだ。9月2日に地域の基幹病院で外来アセスメントを受けていた。胸部CTで「陳旧性の炎症像?と右肺の浸潤影を認める。コロナのというよりも、細菌性肺炎と思われる。」と読影されていた。

 その後、食欲低下とADL低下が続いていた。微熱が続いていて、肺炎を免疫力で押さえていた?。そのまま施設内でみられないとなり、入院依頼になったという経緯だった。

 当院で確認すると、両側肺野にすりガラス陰影が残っていて、右肺下肺野背側には確かに浸潤影を認めた。コロナのいうよりは細菌性肺炎(誤嚥性?)を示唆するようだ。

 すでに発症8日目になり、レムデシビルの適応もなくなっている。通常の肺炎に対する抗菌薬と点滴で治療を開始した。

 

 当院ではおなじみの施設で、民家何棟かを使って、知的障害者が共同生活をしている。職員は日中はいるが、夜間はいなかったと思う。高齢者になると(歩行できなくなると)、通常の介護施設に入所するようになる。

 

 隣町の大規模な施設で発症した高齢者の入院依頼もあった。施設内でみていたが、酸素吸入が5L/分になっているというので、そちらは基幹病院の方にお願いしてもらうことにした。

 基幹病院は施設入所のCOVID-19罹患者の入院をいやがっている、という話があった。隔離期間を過ぎても、食べられない・動けないとして退院にできないということらしい。当院は後方支援病院でもあり、喜んで引き取るのだが。

 

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