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なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

いろいろ来ました

2017年01月08日 | Weblog

 今日は日直で病院に出ている。入院は2名。ひとりは76歳男性で、午前8時に受診した。宿直医(外科医)が検査を提出していて、結果は内科日直で診てもらうようにということだった。内科外来に高血圧症・気管支喘息で通院している。高熱と咳・喘鳴があり、インフルエンザ迅速試験でA型陽性だった。炎症反応上昇もあって、気管支肺炎も併発している。ラピアクタ・セフトリアキソン・デカドロン点滴静注で治療を開始した。

 もうひとりは、3日前に退院したばかりの72歳男性。進行性核上性麻痺で寝たきり状態だった。11月に誤嚥性肺炎で入院した。嚥下障害で経口摂取は無理だった。胃瘻造設となるところだが、食道癌術後で胃管による再建を受けていた。通常の内視鏡的胃瘻造設(PEG)ができないので、外科で腸瘻造設の処置を受けての、経管栄養だった。昨日から発熱・喀痰の増加があり、奥さんが介護タクシーで連れてきた。胸部X線・CTで両側肺の背側に浸潤影を認め、誤嚥性肺炎として入院した。ほぼ院内肺炎と同じなので、抗菌薬はゾシンにした。

 72歳男性が心窩部痛で受診した。50歳代に急性心筋梗塞になり、さらに60歳代で腹部大動脈瘤の破裂で手術を受けているという華々しい既往歴だった。心電図は依然と変わりなかった。炎症反応上昇、血清ビリルビン上昇を含む肝機能障害(胆道系酵素の上昇が目立つ)、、血清アミラーゼ上昇があった。腹部CTで総胆管末端に結石があり、総胆管結石による急性胆管炎・急性膵炎と判断された。当院では胆膵の内視鏡治療はできない。連休の真ん中でどうなるかと思ったが、幸い地域の基幹病院に連絡すると受けてくれた。これは助かった。

 夕方施設入所中の82歳女性が連れてこられた。脳梗塞後遺症・症候性てんかん・嚥下障害に対する胃瘻造設・経管栄養の方だった。胃瘻のチューブが詰まったそうだ。今月中の胃瘻(器具)交換だが、若干早目に詰まってしまった。当直の看護師さんが、処置になれた内科外来の看護師さんだったので、器具を準備してもらって無事交換した。

 今日は内科当番(宿直は外科医)なので、このまま病院に泊まって、明日はまた日直になる。これで1日半の仕事のうち1/3が終わった。

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