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なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

留置所からの依頼

2014年11月26日 | Weblog

 昨日の夕方の話。警察の留置所に入れられた人(容疑者というべきか)はもともと糖尿病があったらしい。警察官2名に監視されて、クリニックを受診したところ血糖が400mg/dlと高値で体調不良という。当院に治療をお願いしたいと要請がきた。公立病院なので、どういった扱いになるのか事務方に調べてもらった。外来診療だとすると、警察官監視のまま点滴を受けることになる。入院は警察官の24時間監視がつけば受け入れられると判明した。判明したが、看護部に話がいったりして、結論がでるまでに時間がかかった。先方から、待ちきれないので他の病院を当たりますという連絡が入って、結局警察官立ち合い付きの入院はなくなった。一度見てみたい気がするが。

 今日は83歳女性が内科医院からの紹介で救急搬入された。担当した若い先生の話では、敗血症性ショックということだった。ただし感染巣が尿路ではないが、肺炎かどうかがわからなかった。座位で胸部X線検査が行われて、心拡大と下肺野のうっ血様陰影と胸水貯留があり、葉間胸膜にも胸水が薄くあった。循環器科で心エコーを行うと心機能は意外に良いという。心房細動も結奈弁膜症のなかった。浮腫はない。肺炎の有無を胸部CTで確かめればと言ったが、起坐呼吸で横臥できないと言われた。病室に診にいくと両側肺野で喘鳴が聴かれた。心不全の症状に思えるが、白血球数2万、CRP40と著明に上昇していた。全体像は感染症なのか。ARDSなのか。搬入時よりは入院後症状が軽快してきたので、そのまあ輸液・抗菌薬・利尿薬を継続して、明日可能であればCTで確認することになった。

コメント (1)
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