![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/18/d5bbd85bfb0c7989f44ba0c4f3259abf.jpg)
八島湿原は葯12000年経過した高層湿原だ。
ミズゴケ類、カヤツリグサなど多くの植物が枯れても腐敗しないで水底に堆積し泥炭化したものが
上へ上へと成長し水面より上へ盛り上がってきたものを高層湿原という。
1年に1mmぐらいずつ堆積するらしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/6b/0fcaf563cb05eec7a52e08d088c73245.jpg)
ノアザミ(キク科アザミ属)
湿原にはキク科の花の種類がいろいろあったが、その中でアザミの数が多かった。
家の近くではノアザミが春から夏、ノハラアザミは8月以降ということで咲く時期でおおよそ区別できるが、
ここでは両方が同時に咲いていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/88/0ca420ec2aafa3a10cfa4066e5729e74.jpg)
ノハラアザミ(キク科アザミ属)
そこで総苞を触ってみて粘ればノアザミ、そうでなければノハラアザミというような区別をする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/d5/835c262f47e2baff822ce2c445f27a19.jpg)
タムラソウ(キク科タムラソウ属)
花だけ見るとアザミにそっくりのタムラソウだが、葉を見るとアザミのような棘がないので区別できる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/ae/b2c1a38fef61e40c6a634cef5f51f15a.jpg)
ミヤコアザミ(キク科トウヒレン属)
タムラソウに比べるとさほどアザミに似ていないミヤコアザミもアザミとは別の属だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/87/43228c45114729e49789c8626a3b3f15.jpg)
ハバヤマボクチ(キク科ヤマボクチ属)
ハバヤマボクチとなると見た目でもアザミとは違うらしいと分かる。
葉の裏にはえている白い綿毛を乾かしたものを火起しの火口(ほくち)に使ったらしい。
同じ仲間にオヤマボクチというのがある。
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総苞に蜘蛛毛がからんでいて、たまたまそこにクモが潜んでいた。
☆ 池糠に 雲が飛び込む 晩夏かな
☆ 花々に 花見る花は多うけれど
花見る花は 八島湿原
今日は駄句で失礼。
「高層湿原」というものの成り立ち、興味深く拝見しました。
枯れて水の中に沈んでも腐らないのですね。不思議です。気温の低さゆえでしょうか。
それが年に1mmくらいずつ堆積して12000年経過とは、気の遠くなるような
歳月をかけて作られてきた湿原に悠久の時の流れを感じます。
人の手が壊してしまわなかったことも奇跡的に思えます。
アザミに似た花たちと虫たちの姿が素朴ですね。
いつも楽しい句をありがとうございます。
自然は人間の一生から見るとはるかに長い時間をかけて成長しているものと、あらためて感じました。
冷涼な高地だからこそ人の手で壊すことを防いできたかもしれません。
でも今は交通機関の発達で壊してしまう心配が大きくなりました。
さわって粘りがある、と言うの 少し記憶に残っています。
多分、花で遊んでいた幼い頃の記憶と・・・
ミヤコアザミがキク科ウヒレン属なのと、ハバヤマボクチなんて
不思議な名前の植物があったのですね!!
もし、以前のおーちゃんのブログで拝見して忘れていたとしたら・・・
「大うつけ者」です・・・
八島湿原の成り立ちを知って、なぜか鍾乳洞を連想しました。
全く、別物ですが 気の遠くなるような時を経て現した姿だと思うと、
また その位先の未来の地球はどうなっているんでしょう?
ミヤコアザミやハバヤマボクチは当ブログでも初お目見えだと思います。
葉場は草刈り場のことだそうですが、面白い名前をつけるものですね。
鍾乳洞は鉱物的な変化ですが、長い時間をかけて形成された点で人智を超えていますね。
同じぐらい先の未来がどうなっているか想像も出来ません。