イヌザンショウ 2011-08-18 05:46:00 | 近所 三廻部林道にはタマアジサイもたくさんあったが、この花は普通のアジサイに比べても満開という感じにならない。 そう高くない木で黄色い小さな花がかたまりで咲いているのがあった。 枝先に大きな花序をつけたイヌザンショウの雄花のようだ。 花弁は白いのだけれど雄しべのせいで黄色く見えた。 イヌザンショウは雌雄異株なのだが、近くに雌株は見当たらなかった。 道路際の草むらに花は少なかったが、キツネノマゴが1か所だけ咲き始めていた。 5mmぐらいの小さな花。どうして狐の孫なのだろうか。
ネムノキと・・・ 2011-08-17 05:46:24 | 近所 三廻部や寄あたりの林道ではたくさんのピンクの花と白い花が遠くからもよく見えた。 ネムノキ(マメ科) その一つはネムノキ。同じマメ科のハギの仲間よりずっと多かった。 平地に比べると少し花木が遅いように思える。 もう一つはこの白い花。樹形がこんもりしているわけではない。 コボタンヅル(キンポウゲ科) ほかの木を頼りに蔓を延ばして白い花をたくさん咲かせているのはコボタンヅルだった。 花自体はセンニンソウに良く似た姿だ。
三廻部と寄 2011-08-16 07:03:14 | 近所 ヤマハギ(マメ科) 40年以上も神奈川県に住んでいるが、丹沢山系を歩いたことはほとんどなかった。 子供が小さいころに大山に登ったことと、最近になって厚木や伊勢原に近い東丹沢で自然観察するぐらいだ。 思い立って西丹沢を歩いてみることにした。 といっても経験のない山を単独で登るのは危険なので、秦野市と松田町の境あたりの林道にしておいた。 三廻部入口あたりの民家の庭の彫刻。 小田急・渋沢駅から大倉方向へ歩く。大倉は塔ノ岳や三の塔などへの入口になっているところだ。 しかし今回は途中で左へ向かい四十八瀬川を渡って左右に田んぼ見ながら三廻部に入った。 三廻部は「みくるべ」と読む。地名の由来が気になる。 一説には昔このあたりに釈迦堂があって三回廻ってお参りしたとも。 難解な人名の一つに釈迦牟尼仏があり、その読みは「にくるべ、にぐろべ、みくるべ」などがあるらしい。 釈迦つながりで何か関係しているのだろうか。 古代、部というのは例えば「機織部、はたおりべ・・はっとりべ、服部」のように何かの職を行う集団であり、 後にはその職に携わる氏族集団の名称にもなっている。 秦野市は秦氏との関連もあるが、三廻部は何かの職に関連しているのだろうか。 当初は三廻部林道を歩くつもりだったが、分岐を間違えて中山峠に向かうことになってしまった。 住吉神社を過ぎたあたりに湧水があり、お地蔵さんが番をしていた。 飲み水としては推奨されていないみたいだが、汗だくで歩いているときにはありがたい水だ。 ゴルフ場や茶畑が続く土佐原林道を歩いていくと中津川に出た。安心して水遊びができる川のようだ。 中津川というと宮ヶ瀬湖に流れ込む相模川系の川と思っていたが、酒匂川系の中津川があるのを初めて知った。 川岸に咲いていた コマツナギ(マメ科) このあたりは松田町の「寄」というところだ。 初めて来た場所で寄の読み方も分からなかった。 行政上は「やどりき」と読むらしい。ほかに「やどりぎ、やどろき、やどろぎ」などとも。 地名の由来は調べたが分からなかった。 ミツバアケビ(アケビ科) 寄から玄倉へ向かう秦野峠林道に入り、すぐのところで分岐している三廻部林道を歩くことにした。 分岐して林道はゲートが閉じていて車は通らないが自転車は数台と出会った。 浸み出した水が道路を流れるところが何カ所かあり、あるところで蛾が吸水していた。 蛾もチョウの仲間だから吸水に不思議はないが、見たのは初めてかもしれない。 途中、にわか雨が降り雷も鳴ったが、木の下の雨宿りでずぶ濡れにもならなかった。 三廻部地区あたりまで下りてくると杉林にいっぱいのヤブミョウガが見事だった。 ヤブミョウガ(ツユクサ科) スタートで間違えた感じだが、結局は三廻部林道を歩きとおすことができた。 地図で測ってみるとおおよそ22kmほどだった。
ヒマワリ畑からヒャクニチソウ畑まで 2011-08-15 06:21:34 | 近所 追分市民の森の谷戸で田んぼに近いところにヒマワリが植えられている。 かなり細長く延びた畑なのだが、背が高いので向こうの方までは見渡せない。 今年は八重の品種ばかりだ。そのせいか蝶の姿が見当たらない。 ヒマワリ畑を奥に進むとおとといのサルビア畑だ。 その中にポツンとヒャクニチソウが咲いていた。昨年植えられていたのが顔を出したのだろう。 今年はサルビアのさらに奥の部分がヒャクニチソウ畑になっている。 ヒャクニチソウは色や花の形がいろいろで面白い。
最近のチョウ、トンボ 2011-08-14 05:36:34 | 近所 最近見たチョウやトンボを並べてみよう。 シジミチョウ科のムラサキシジミはそう珍しくなく林のまわりで見られる。 宮ヶ瀬の林道で見たクロコノマチョウはジャノメチョウ科の仲間。ちょっと枯れ葉のようにも見える。 同じジャノメチョウ科のサトキマダラヒカゲは八王子・長沼公園の尾根道にいた。 同じく長沼公園にいた小型のチョウは、クロヒカゲだったろうか。 追分市民の森にはオオシオカラトンボの雌がいた。 このような林には雄がいなくて、産卵したくなると雄のいる水辺の方に出ていくらしい。 芦ノ湖でも宮ヶ瀬でも大型のトンボが飛んでいた。 水平方向の姿勢で止まるのはサナエトンボの仲間だ。 コオニヤンマは名前に反してヤンマではなくサナエトンボの仲間だ。 七沢ではナツアカネが飛び始めていた。まだ薄い色だった。
オモダカとサルビア 2011-08-13 07:08:54 | 近所 オモダカ(オモダカ科) すぐ隣の区の追分市民の森の谷戸には田んぼが残っていて、稲の間にオモダカも咲いている。 オモダカは茎の下の方にこの雌花がつき、時期をずらして茎の上の方で雄花が咲く。 サルビア(シソ科) 田んぼの隣の畑にはヒマワリ、コスモス、菜の花などが植えられる。 今は真っ赤なサルビアと向こうに見えるヒャクニチソウ、それにヒマワリが見ごろになっている。 真っ赤な萼から筒状に飛び出している花弁も真っ赤。 花弁やシベは役目が終わるとすぐに抜け落ちる。
オオイヌタデ 2011-08-12 06:37:28 | 近所 イヌタデ(タデ科) すぐ近所の畑のそばのイヌタデは小さくて痩せた感じだ。 オオイヌタデ(タデ科) こちらは追分市民の森の草むらで見たオオイヌタデ。変種のサナエタデかもしれない。 背が高く花穂も長くて旺盛だ。 大きさと雰囲気で何となく区別できるが、イヌタデの托葉鞘のふちには長い毛があることではっきりする。 オオイヌタデもイヌタデも蕾が多く開花している方が少ないが、タデ科らしい花の形だ。 開花したらちゃんと虫がやってくる。 カミキリモドキの仲間だろうか。
草花と奇妙な虫 2011-08-11 07:29:21 | 近所 きのうは一日を通して猛烈な暑さで、さすがに出歩くのを控えた。 先日ナンバンハコベを見た早戸川林道。 ほかに咲いている草花はイヌトウバナとメタカラコウぐらいのものだった。 イヌトウバナ(シソ科) ピンク色がごくごく薄く遠目には白い花にも見えた。 メタカラコウ(キク科) 同じ穂状の花でもメタカラコウは茎が1m近くも伸びる。 一つの頭花は3個程度の舌状花で構成されるのが個性的だ。 よく似たオタカラコウは8個ぐらいあるのでキク科の花らしく見える。 何かの茎の上を奇妙なものが歩いていた。 たぶんスケバハゴロモの幼虫で、お尻に蝋物質の房をつけている。 この写真の左上にいるのはハトとも呼ばれるアオバハゴロモの成虫で、 右下の方に見えるのはアオバハゴロモの幼虫で、白いのはやはり蝋物質だ。
タマアジサイなど 2011-08-10 05:14:50 | 近所 先日の芦ノ湖西岸歩道ではギボウシが少しだけ咲いていた。 今頃はもっと増えていることだろう。 少しだけ咲いていたものといえば、このタマジサイもそうだ。 真ん丸の蕾はたくさんついていたので、そろそろ見頃かもしれない。 花に止まっている蜂のような虫はヨツスジハナカミリのようだ。 樹液や花の蜜を食べるにあたり蜂に擬態して身を守っているのだろう。 ほかにもノリウツギなどアジサイの仲間が咲いていたが、案外チョウは少なかった。 このチョウはキマダラセセリかヒメキマダラセセリか迷うところだが、 このように翅の裏を見せてくれるとヒメキマダラセセリだと区別できる。 名前の由来となるブドウ科だけでなくタマアジサイも食草とするブドウドクガというのがいる。 今回見つけた幼虫はなかなか面白い衣装をまとっている。 ↓ 毛虫の写真です。苦手な方はパスしてください。 ブドウドクガの幼虫
大きな目小さな目 2011-08-09 05:25:26 | 近所 林道でちょっと大きな蛾がふわふわ飛んで茂みに入った。 なにか大きな目玉がついているようだ。 少し撮りやすい所に移動してくれた。翅を広げると6cmぐらいはある。 目玉模様はよく見ると巴になっているのでトモエガの仲間のようだ。 オスグロトモエというのとハグルマトモエというのがいて大変よく似ているので、 今回のがどちらか区別しきれない。どちらの幼虫もネムノキが食草だという。 こちらはトモエガより一回り小さく、小型の目玉が各翅に一つづつ合計4つある。 ヨツメエダシャクの幼虫はオニグルミの葉が好きらしい。林道沿いにたくさんある。 大きな目玉にしたり小型で数を増やしたり、いろんな工夫をするものだ。
カラスアゲハらの吸水 2011-08-08 06:09:59 | 近所 宮ヶ瀬・早戸川林道に崖から染み出す水でいつも湿っている場所がある。 そこにカラスアゲハがやってきて吸水していた。 翅の裏が黒くカラスというものの翅の表側は青や緑色が入って美しい。 ここにはカラスアゲハばかりでなく、いろんなアゲハがやってくる。 まずはモンキアゲハ。紋黄という名前だけれど紋は白く見える。 そばにいるもう一頭の黒いアゲハ。 クロアゲハだろうか。 じゃれあっているようにも場所争いをしているようにも見えるが、 しばらく吸水した後、一緒にいなくなった。
ナンバンハコベはご馳走 2011-08-07 06:29:41 | 近所 今年もナンバンハコベを見ることができた。 ナンバンハコベ(ナデシコ科) ハコベよりずっと大きい花の形が個性的で面白い。 もう実ができはじめている。 いろんな虫が来ているものだと思いながら場所を移った。 3時間ほどして同じところを通ったので覗いてみると、先ほどの虫がまだいる。 クロウリハムシだったようだ。 ずっと食べ続けていたのか、ずいぶん大きな穴ができていた。
イヌゴマなど 2011-08-06 06:13:52 | 近所 芦ノ湖西岸歩道の入口近くの原っぱでチダケサシとともに白い穂の花がたくさん咲いていた。 ヌマトラノオ または イヌヌマトラノオ(サクラソウ科) イヌヌマトラノオはオカトラノオとヌマトラノオとの交雑種だというが、 ヌマトラノオとの明確な区別を知らない。 その花の蜜を吸っているハエの背中はごく薄い黄色で柔らかな感じがした。 チダケサシの蜜を吸うのはジガバチの仲間だが、肉食の子供のために狩もするらしい。 イヌゴマ(シソ科) 西岸歩道を少し歩いた白浜というところにはイヌゴマがたくさん咲いていた。 草姿が近所で見るイヌゴマに比べてスマートな感じ。茎も赤い。 こちらが近所で撮ったイヌゴマ。 花弁の模様も違うが、イヌゴマは変異が多いのだろうか。
芦ノ湖の蛾 2011-08-05 06:56:59 | 近所 芦ノ湖西岸歩道は思ったほどチョウは多くなくてアゲハやアサギマダラを見ることもなかった。 突然、目の前を阪神タイガースみたいなものが飛び向こうの方に止まった。 キンモンガ(フタオガ科) 蝶ではなくてキンモンガという昼行性の蛾で、道すがらあちこちで見かけた。 産卵中かな? キンモンガの食草はリョウブだそうだ。 ギンボシリンガ(コブガ科) 金とくれば銀。こちらは夜行性のギンボシリンガ。 白い翅に黄色の帯、ところどころ黒い縁取りがあって洒落ている。 リンガは漢字では実蛾と表記するらしいが意味も読みのわけもよく分からない。 シラフシロオビナミシャク(シャクガ科) 飛んでいるときは黒い翅に白い帯から一瞬イチモンジチョウにも見えたが、 後で調べた結果、やはり昼行性の蛾でシラフシロオビナミシャクと思われる。 似たものにシロオビクロナミシャクとかシロホソオビクロナミシャクなどがいて、 本当のところは自信がない。 シラフシロオビナミシャクの食草はヤマジサイなどアジサイ類らしい。 クロホシフタオ(ツバメガ科) こちらは夜行性であろうか葉の上に止まって動かない。 今回は蝶よりも蛾の仲間のほうをたくさん目撃したが大部分は初見のもので、 どれも帰ってから名前を調べることになった。 クロホシフタオはギンボシリンガとともに名前にたどりつくのに苦労した。 そして、この2種類はまだ名前が分からない。 日本には3000種類以上の蛾がいるらしいので、簡単に分からないのもやむをえない。 2011.8.6 追記 これはキマダラオオナミシャクで良かったかな。
芦ノ湖の夏の花 2011-08-04 05:16:17 | 近所 ウツボグサ(シソ科) 今の芦ノ湖西岸は花盛りというわけではないが何種類かの花が見られた。 アジサイの仲間やヤマユリのほかではウツボグサが一番多かった。 靫が弓矢を入れるものと言われても馴染がないが円筒形の花穂はユニークだ。 トモエソウ(オトギリソウ科) 1か所だけ咲いていたトモエソウは少し時期が遅かったようだ。 花弁は少し垂れているが巴をうかがわせる。 トチバニンジン(ウコギ科) もう少し早く来ればトチバニンジンの花が見られたことだろう。 実がだいぶ赤く熟している。 バライチゴ(バラ科) 地面近くに白い花が咲いていて、クサイチゴかニガイチゴかと思ったが葉が違う。 家に帰って調べたら木苺にバライチゴというのがあるらしい。 秋に行く機会があったら実を食べてみたいものだ。