函館で見た、どつく前・・・?
大阪弁で「どつく」は叩くこと。
ほかに「しばく」というのもある。
「しゃべくり漫才」に対して「どつき漫才」というのがあり、頭などを叩く突っ込みを多用するものだ。
「どつく前」に何があるのだろう。
人を叩くのは何か気にいらないことがあるに違いない。
しかし、いきなり「どつく」ことはしないで「ええ加減にせんとどつくぞ」などと言う。けっこう間があるのだ。
漫才の場合は「どつく前」のボケに対して待ったなしにどつく。
種明かしは、函館市電の社内路線図。
市電の終点が「函館どつく前」なのだ。「ドック」でも「どっく」でもなく「どつく」。 だけど発音は「どっく」
この地の有力な造船会社の正式社名が小さな「っ」でなく「どつく」を使っている。
何か意味があるのだろう。
元町の函館ハリストス正教会の近くに「チャチャ登り」という表示があった。
昔「チャチャ」という音楽グループがあった。
チャチャはマンボから発展したラテン音楽でチャチャチャとも呼ばれる。
アースマラソンを再開した間寛平のギャグに「チャチャマンボ」というのがある。
函館のチャチャはアイヌ語で「おじいさん」のことだという。
急坂で人々が前かがみに腰を曲げて登る姿がおじいさんに似ていることから「チャチャ登り」と呼ばれた。