オニドコロ(ヤマノイモ科) 雄株
鬼野老・・オニヤロウ!と罵っているのではなくオニドコロだ。
海老をエビと知っていても、野老をトコロとは読めない。
近所のあちこちで見かけるオニドコロは、実は雌雄異株なのだ。
オニドコロ・雌株
2~3mmの小さな花はパっと見たところ同じような形だが、
雄花序は花がたくさんついて勢いがあるのに対し、
垂れ下がった花序にまばらに咲いているのが雌花だ。
花弁は6枚で、雄花にはオシベが6本見える。
雌花の柱頭は3裂している。
そして3つの心皮からなる朔果が、いっぱい実る。
ヤブガラシ(ブドウ科)藪枯らし
オニドコロ以上に数が多いのがヤブガラシだが、
関東地方で実ることは少ないとされている。
しかし境川周辺では実るものがあって、熟すと黒くなる。
なお、2年前に ヤブガラシの実 のことを勉強している。その後、私は進歩していない。
よく見かけるのに名前は初めて知りました。
雌雄異株、細かい所までよく観察され、解かり易い写真と解説に感謝です。
1、ある和菓子屋の店先に『野老餅あります』の札がある。何と読むのだろう・・・・?と、思っていた。
今度店主にどんな餅か聞いてみよう。
2、鬼野老・・オニヤロウは確か山芋科ですから、地下茎に髭がたくさん生えた芋があると思われる。
山に出向き、長芋を探し当ててやっとこサットこ掘ったと思ったら、この鬼野老・・オニヤロウであったことが2~3度ではない。この芋はエゴイ〔苦い〕ので食べられない。
本当の長芋は、粘りがあってとても美味しい。
縄文人、この芋を掘って鬼ヤロウと叫んだとか・・・・叫ばなかったとか。
これ、本当の話よ。
海の老人はエビで、野の老人はトコロ。
山は?ない?
あっても良さそうなのに、山姥がいるからでしょうか(笑)
「ところ」を変換していくと、
所、処、常呂、戸頃、土古路・・・あれ次に「山老」が出てくる。
床呂、土小呂、野老、ようやく「野老」が出てきました。
もう変換してしまったので、「野老」が優先して変換されますが、最初に「山老」が先に出てきたのにびっくりです。
脱線してしまいました。
植物に雌雄異株があるのを知ったきっかけはヘチマでした。子供の夏休みの宿題で。
身近にあったイチョウもそうだったことにその後に気付いたんです。物知らずでしょ。
心臓形の実を見て、オリヅルランの種を取るのを忘れていたことを思い出しました。
雌雄があるとは知っていたのですが、今年になって初めて区別がつきました。
野老餅って、どんな餅でしょう。分かったら教えてください。
埼玉県の所沢も昔は野老沢だったそうですが、野老と山老のどちらが最初に使われたのでしょうね。
山老で「ところ」さんという姓のかたがいらっしゃるそうです。
オリヅルランの種はもう採れるのですね。来年増えてくれるといいですね。
「野老」は人の苗字だったことがあって、その時に「ところ」と読むことを知りました。
植物「野老」を知ったのは、ずうっと後でした。
ハート型の山芋の葉に似ていましたっけ・・・
ヤブカラシの実は、覚えがありません。
今度どこかで気をつけて見ようと思います。
お知り合いに野老さんがいらっしゃいましたか。
「ところ」という言葉は万葉の時代からあるようですね。
ヤマノイモの葉に良く似ていますが、少し幅広でしょうか。
ヤブガラシの実は関西ではよくできるそうですが、こちらでは少ないらしいです。実ができなくても地下茎でどんどん蔓延るたくましさを持っています。
日本人にとって大好きな植物なんでしょうね。
そのためでしょうか、とても心を引かれる植物です。
実は、今日も、鬼野老を取ってきて、参考にして、陶器の模様にしたところです。
味わいのある植物ですね。
藪枯らしはオシベや花弁が落ちた花の姿が描かれるのでしょうか。
鬼野老の絵柄の陶器、きれいに仕上がるといいですね。