横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

愛宕山

2009-10-25 06:34:05 | 近所

地下鉄御成門駅からちょっと西に愛宕MORIタワーがある。
壁面に映っているのは北側に立つ愛宕フォレストタワー、真ん中に覗いているのは東京タワーだ。



さらに進むと愛宕山が見える。
標高25.7mと小さな山だが東京23区の最高峰だ。

京都にいるころ毎日見ていた愛宕山は924mで京都府で最も高い。




山の上に愛宕神社があることも京都と一緒だ。
京都の愛宕神社は阿多古神社と書かれたり愛宕さんと呼ばれたりして、
古くから火伏せ・防火に霊験のある神社として親しまれている。
京都ではどこの家の台所にも「火廼要慎」と書いた日伏札が貼られている。
全国にたくさんある愛宕神社の総本社でもある。

東京の愛宕神社は慶長年間に徳川家康の命により防火の神様として祀られたという。

愛宕神社のHP


愛宕神社の中に名所がいくつかあるが、神社に上る「出世の石段」は間垣平九郎の故事で有名だ。
山上の梅の花を見た将軍・家光が「誰か、馬であの梅を取って参れ」と命じたが、
家臣が躊躇する中、間垣平九郎が愛馬を駆って見事成し遂げたので褒められたという。




上から眺めるとなおのこと険しく感じる石段。
明治以降にも3人が馬で上り下りに成功したそうだ。







愛宕神社のすぐ隣にはNHK放送博物館がある。
ここは1925年にNHKが本放送を始めた場所で、1956年に放送専門のミュージアムとして開館した。

誰でも無料で入れるのがありがたい。
昔からのラジオ、テレビ、放送用機材などが展示されている。



これは1926年に高柳健次郎がブラウン管に映し出すことに成功した「イ」の字を復元したものだ。




テレビの実験公開の様子を伝える写真パネルも面白い。
新橋の場外馬券売り場のところで大相撲中継をやったようだ。
小さな受像機を大勢の人たちが見つめている。




機械ばかりでなく、紅白歌合戦や大河ドラマをはじめ多くの番組や出演者の情報もたくさん残されている。
これは藤山一郎さんの部屋で、使っていたものや楽譜、トロフィーなどが展示されている。



放送技術、番組製作などの一部を体験できる部屋もあって、半日以上楽しめる。