泉の森には小さな川が流れている。
そこに、いつもは草の上でえさを探しているムクドリたちがいた。
ひとしきり水浴びをしていた。
この川にはコガモやカルガモの家族もいる。
上流へたどっていくと大きい池に出て、
そこにはホシハジロ、キンクロハジロ、カイツブリ、バンなど
たくさんの水鳥たちが泳いでいる。
頭にクリーム色のモヒカンが入っているヒドリガモは、
ピューっと口笛のように高い声で鳴く。
マガモの雄は頭の緑色が特徴だ。
地味な雌も脇に青い羽をもつところは同じ。
今日の大トリはこれ。
緑の頭がマガモにちょっと似ているが、ヨシガモという。
このヨシガモは頭の形がナポレオンハットのようだと評判だ。
しかし、もう一つピンとこない。
うまいぐあいに杭の上に上がって羽づくろいを始めた。
このように頭の羽が後ろの方へ伸びているのを見て、
ようやくナポレオンハットを納得した。
光によって色が微妙に変わる緑の頭と胸や脇の細かい模様も素敵だし、
長い風切が尾羽を覆うように垂れているのも面白い。