横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

矢倉岳ハイキング

2006-09-11 11:51:52 | スポーツ

土曜日に矢倉岳を登ってきた。
矢倉岳は神奈川県の西、南足柄市にある。箱根の少し北で近くに金時山がある。
9時半に矢倉沢バス停を降りたのは、ほかに二組だった。
矢倉岳ハイキングとの標識が出ていたが、
しばらく行くと急な登りが続き66と63のカップルには少しきつい。


ヤマジノホトトギス(ユリ科) 
ヤマホトトギスかもしれない。
息を切らせているときに道のそばで見かけると、ほっとする。


この山は神奈川の水源の森になっていて、
登りコースのほとんどは薄暗い道をたどる。
それでも汗びっしょりになる。


シラヤマギク(キク科)
近所のお寺で見たシラヤマギクをはじめて山で見た。
日当たりの良いところでは、たくさんかたまって咲いていた。


約2時間で標高870mの頂上についた。620m登ったことになる。
ススキなどがひろがっていて、こういうところを山岳用語?ではカヤトというらしい。
ここからは富士山が綺麗らしいが雲かもやのせいで、全く見えなかった。
座っておにぎりでも食べようとしていると、頭の周りをブンブン飛ぶのがいる。
うるさいなあとタオルで払うと、当然唇の上がチクチクチクとする。
あわてて振り払ったが、たちまち腫れてきた。
重症にならずに済んだが夜まで痛みが残った。


ヤマハギ(マメ科)
下りはじめるとすぐに、ヤマハギが目にはいってきた。
日当たりの良い場所ではオミナエシ、オトコエシ、ヤマトリカブトなど
いろんな花を見ることができる。


頂上からは下りばかりと目論んでいたら結構上りもあったが、
いつの間にか足柄万葉公園に着いた。
林の中の足柄万葉公園は、万葉集に読まれた歌碑や立て札が多く置かれている。

足柄の箱根の嶺ろのにこ草の花つ妻なれや紐解かず寝む (巻14-3370)

足柄城址公園を見ないで地蔵堂のほうへ下る。


ツリフネソウ(ツリフネソウ科)
距の先がクルリと巻いていて面白い。


ところどころ足柄古道を通って、2時半ごろ地蔵堂に着いた。
地蔵堂は六緑山誓光寺といい、地蔵尊立像を安置している。
うどん屋などもあり、このあたりのハイキングの拠点になっているようだ。


キバナアキギリ(シソ科)
紫色の長い雌しべの先端は2つに分かれている。
この写真は二つの花が重なって写っている。


アキノタムラソウ(シソ科)
自宅の近くでは、かなり前に見た花が今も盛んだった。


地蔵堂から夕日の滝へ向かう途中に金太郎の遊び石がある。
「かぶと石」と「たいこ石」、そのそばで熊にまたがる小さな金太郎。
おなじみ金太郎の生家跡地がすぐそばにある。


タマアジサイ(ユキノシタ科)
今回のコースのあちこちで見たタマアジサイは箱根付近にに多いようだ。


夕日の滝   高さ 23m
この滝には、箱根修験道の行場としての伝承があって、
いまも7月の滝開きには修験の道士が行を行っているそうだ。
金太郎は、この滝の水で産湯をつかったという。
近くにはキャンプ場があって、子供たちも多く来ていた。

3時40分のバスで帰途についた。