土曜日に矢倉岳を登ってきた。
矢倉岳は神奈川県の西、南足柄市にある。箱根の少し北で近くに金時山がある。
9時半に矢倉沢バス停を降りたのは、ほかに二組だった。
矢倉岳ハイキングとの標識が出ていたが、
しばらく行くと急な登りが続き66と63のカップルには少しきつい。
ヤマジノホトトギス(ユリ科)
ヤマホトトギスかもしれない。
息を切らせているときに道のそばで見かけると、ほっとする。
この山は神奈川の水源の森になっていて、
登りコースのほとんどは薄暗い道をたどる。
それでも汗びっしょりになる。
シラヤマギク(キク科)
近所のお寺で見たシラヤマギクをはじめて山で見た。
日当たりの良いところでは、たくさんかたまって咲いていた。
約2時間で標高870mの頂上についた。620m登ったことになる。
ススキなどがひろがっていて、こういうところを山岳用語?ではカヤトというらしい。
ここからは富士山が綺麗らしいが雲かもやのせいで、全く見えなかった。
座っておにぎりでも食べようとしていると、頭の周りをブンブン飛ぶのがいる。
うるさいなあとタオルで払うと、当然唇の上がチクチクチクとする。
あわてて振り払ったが、たちまち腫れてきた。
重症にならずに済んだが夜まで痛みが残った。
ヤマハギ(マメ科)
下りはじめるとすぐに、ヤマハギが目にはいってきた。
日当たりの良い場所ではオミナエシ、オトコエシ、ヤマトリカブトなど
いろんな花を見ることができる。
頂上からは下りばかりと目論んでいたら結構上りもあったが、
いつの間にか足柄万葉公園に着いた。
林の中の足柄万葉公園は、万葉集に読まれた歌碑や立て札が多く置かれている。
足柄の箱根の嶺ろのにこ草の花つ妻なれや紐解かず寝む (巻14-3370)
足柄城址公園を見ないで地蔵堂のほうへ下る。
ツリフネソウ(ツリフネソウ科)
距の先がクルリと巻いていて面白い。
ところどころ足柄古道を通って、2時半ごろ地蔵堂に着いた。
地蔵堂は六緑山誓光寺といい、地蔵尊立像を安置している。
うどん屋などもあり、このあたりのハイキングの拠点になっているようだ。
キバナアキギリ(シソ科)
紫色の長い雌しべの先端は2つに分かれている。
この写真は二つの花が重なって写っている。
アキノタムラソウ(シソ科)
自宅の近くでは、かなり前に見た花が今も盛んだった。
地蔵堂から夕日の滝へ向かう途中に金太郎の遊び石がある。
「かぶと石」と「たいこ石」、そのそばで熊にまたがる小さな金太郎。
おなじみ金太郎の生家跡地がすぐそばにある。
タマアジサイ(ユキノシタ科)
今回のコースのあちこちで見たタマアジサイは箱根付近にに多いようだ。
夕日の滝 高さ 23m
この滝には、箱根修験道の行場としての伝承があって、
いまも7月の滝開きには修験の道士が行を行っているそうだ。
金太郎は、この滝の水で産湯をつかったという。
近くにはキャンプ場があって、子供たちも多く来ていた。
3時40分のバスで帰途についた。