東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

風媒花の小麦と大麦が開花

2013年05月03日 | 麦,穀類,雑穀

 先日穂が出始めた小麦、その後に穂が出始めた大麦。その両方共が花を咲かせています。麦はお米と同じで風媒花ですので、花と言うと違和感があります。穂をよく見ると、花粉がついた雄しべが穂の外に出ています。花粉が風にのって他の麦の雌しべに付いて、受粉して実ができます。

   小麦、雄しべが穂の外にぶら下がる      大麦も雄しべが外に出る
 

 麦,米,トウモロコシ,ヒエ,シコクビエ,アワ,キビなど、重要な穀物は風媒花が多いのはどうしてでしょう。これらは、いわゆる草本科だからかも知れません。これらの実はほとんどが澱粉質です。澱粉は乾燥すると貯蔵しやすいため、富として蓄えることができます。何かの本に、「人間は、富を蓄えることができるようになったため階層化が始まった。」と書いてあったように思います。富の一つが食料です。江戸時代の日本も、お金でなく食料の単位である石高が富の象徴でした。

              空に突き刺さるように伸びた大麦の穂


 今年も、雑穀を何種類か栽培してみようと思います。去年作らなかったトウモロコシ,ソバ黍(キビ),粟,ハトムギ,砂糖モロコシも作ってみようと思います。美味しかった枝豆、そして小豆も作ってみたいものです。また陸稲(うるち種,もち種)も、今年は多めに作ってみようと思います。あれも作りたいこれも作りたいと、本当に全部作れるのか心配です。

                 青い空に映える小麦の穂


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« もえぎ色の、新緑の木々や林 | トップ | ジャガイモの芽欠きと土寄せ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

麦,穀類,雑穀」カテゴリの最新記事