東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

林の小さな住人、オトシブミとナナフシ

2013年05月08日 | 生き物

 我家に隣接する林の小道を歩いていると、ナラの若葉が筒状に巻かれているのに気がつきました。1つだけなら気がつかなかったのですが、若葉の何か所も巻かれているのです。それを良く観察すると、その巻かれた若葉の近くに小さな黒い虫が二匹いました。この虫、何十年ぶりに見ました。巻いているだけならチョッキリかと思いましたが、きれいな筒状ですのでこの虫はオトシブミのオスとメスのようです。

            筒状に巻かれているナラの若葉、証書を入れる筒のよう


 オトシブミと呼ばれる虫、珍しい名前です。この筒状になった葉の形が、文をいれる筒に似ていることから付いた名前だそうです。この筒状に巻かれた葉の中に、卵が一つ産み付けられます。幼虫はこの中で育つようです。高校卒業後約40年間、この林を歩いたことがほとんどありません。このオトシブミを見たのは40年ぶりでしょうか。

                筒状にまかれた若葉のそばにいたオトシブミ


 この林を良く観察すると、オトシブミの他にも小さなナナフシも見かけます。一方、畑ではバッタ,チョウチョ,そしてカマキリなどがたくさんいます。去年の夏には、夜にカブトムシやクワガタが電燈に飛んできました。少なくなってきたとは言え、東京に比べて段違いに自然が残っています。
 イタチ,タヌキ,キジもたまに見かけます。夜はコウモリが乱舞しています。昔はキツネもいたそうです。もっとよく探せば、まだまだいろんな小動物がこの林には暮らしていると思われます。

              葉の裏に隠れた小さなナナフシ、秋には10cm位に成長


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