東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

山口産ウールを紡いで座布団を試作(6/14)

2022年03月08日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 原毛を洗浄して自然乾燥した羊毛には、籾殻やチップ片などのたくさんのゴミが付着しています。その細かいゴミを取り除きました。羊毛作業の中で一番人の手がかかる作業だと思います。ゴミを取り除いて初めてカーディングできます。最初に枯草など比較的大きめのゴミは指で摘まんで取り除きます。それが終わると、籾殻や草木の種などの極小のゴミを取り除きます。櫛状の小道具を使って濾して取り除きます。また、ゴミではないのですが毛玉も取り除きます。細かい手元の作業ですのでメガネが欠かせません。

     羊毛に潜む小さなゴミを取り除いた羊毛、次はカーディング


 私が羊毛からゴミを取り除くために使っている小道具は、大きな目の櫛,犬猫用の櫛,そしてピンセットです。犬猫用の櫛を使っている理由は金属製だからです。大きな目の櫛はプラスチック製なので静電気が溜まるようです。そのため、ゴミが引っ付いてなかなか離れません。その点、犬猫用の金属製の櫛は静電気が溜まらないためゴミが引っ付きません。人の手と金属の櫛は、静電気が同電位になるめためゴミが引っ付かないのだと思います。ピンセットは、しつこいゴミを引きはがす時に使います。また、毛玉を取る時などに使います。

  ゴミ取り用の小道具    洗浄後の羊毛一掴み   指で摘まんでゴミ取り
  

 洗浄後の羊毛からゴミを取り除く私の手順はだいたい次の通りです。①洗浄後の羊毛を一掴み取り出す。②枯草など、比較的大きなゴミを指で摘まんで取り除く。③大き目の櫛を使って羊毛をほぐしながらゴミを取り除く。④犬猫用の金属製櫛でより小さなゴミを取り除く。⑤それでも取れないゴミは、ピンセットでゴミを引きちぎるように取る。ついでに、気が付いた毛玉も取る。・・・・です。とにかく、のんびりと無心で作業しています。

  犬猫の毛玉を取る金属製の櫛     ようやくゴミを取った一掴みの羊毛
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする