東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

栽培したヘナの葉を使用して、手紡ぎ毛糸を染める

2021年08月29日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 経糸をほぼ通し終わったため、これから横糸の染色をしようと思います。これまで、藍、紅花、タマネギなどの山野草を使って染色してきました。今回初めて、畑で栽培したヘナを使って染色してみました。去年は収穫した葉の量が少なく、染まることだけを確認しました。今年は、ヘナをたくさん越冬してこの夏に育てました。その結果、今年はたくさんの葉を収穫することができました。その乾燥葉を使って手紡ぎした毛糸を染色してみました。茶色に染まるかと思いましたが、明るい橙色に染まりました。ヘナのことを知っている方に聞くと、自然に脱色するかもしれないとのことです。

        この夏に育てたヘナの葉を使って染めた手紡ぎ毛糸


 去年は乳鉢でヘナの乾燥葉を粉にしました。今年はたくさんの葉があるため乳鉢では時間がかかりすぎます。そのため、手回し製粉機を使って粉にしました。しかし、麦や白米と違って刃に葉が詰まって製粉がうまくいきません。それでも時間をかけて粉にしました。それをいったん水に浸しました。

 手回し製粉機で製粉    あらかた葉は粉々に   ミキサーで微細に粉砕
  

 水に浸したヘナの粉をミキサーでより細かく粉砕しました。しばらくミキサーを回していると、ミルク状になった茶色の液になりました。その液に直接毛糸を浸しました。かれこれ1時間位、浸したままにしておきました。その浸した毛糸を、水で何度も洗い流しました。すると、綺麗な橙色に染色された毛糸が現れました。けっこう綺麗な橙色です。ヘナは髪染めに使うと聞きます。髪を染めると、やはり橙色に染まるのでしょうか。

  ヘナを粉砕した液に毛糸を浸す     何度も水洗いすると橙色の毛糸
 

コメント
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